P1270154


P1280158


枝の断面が黄色かったの記事で(おそらくだけれども)枝の剪定で得られた木材で、断面の外側に向かって黄色くなる木材があった事を記載した。


この黄色い成分が何であるか?が気になるため、黄色い色素と樹皮の模様を頼りにして調べてみることにした。




最初に「幹 断面 黄色」で検索をしてみたところ、このような特徴を持つ木として「ウルシ」や「ヤマハゼ」があるという事を知った。

ちなみにどちらもウルシ科として分類される。


次にウルシやヤマハゼの樹皮で検索をしてみたところ、樹肌・樹皮(ウルシ科)「気ままに自然観察」のページで、ヤマウルシの樹皮が似ていることがわかった。


26350831_s


自信はないが、冒頭の写真はヤマウルシだと仮定して話を進めることにする。

ヤマウルシに含まれる黄色い色素を検索してみると、


Urushiol

Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによる

※Rの箇所には炭素(CH2)が直鎖状で大量(15個ぐらい)につながっている

※炭素同士の繋がりで一重か二重かで飽和や不飽和の分け方がある


ウルシオールというフェノール化合物がそれに当たるそうだ。

ウルシオール - Wikipedia


この化合物をそのまま土に鋤き込んだら、土に対して悪くはない影響がありそうな予感がある。

アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性


って、ちょっと待てよ。

冒頭の写真は工作用の木材であるわけで、触るとかぶれると言われるウルシを木材として扱って良いのか?

この木材、特に黄色い部分を触り続けたけれども、痒くなるなんてことはなかったぞ。


であれば、今回の木材はウルシではないか、ウルシでかぶれにくい体質であるか?のどちらかになる。


この疑問に対して、ウルシの木を探してみて、実際に樹皮の模様を見てみることと、ウルシによってかぶれる仕組みを知る必要がある。