ヒイラギは何故木偏に冬と書くのか?までの記事でヒイラギについて見てきた。

ヒイラギは漢字で書くと、疼木もしくはと書く。


前者の疼木は


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葉が刺々しく触れると痛い事に拠る。

ここまで痛い葉になるためには葉が厚くなければならず、森林の中では当然陰樹となる。

陰樹の耐陰性とは何か?


陰樹は陽樹と比較して成長が遅い傾向にあるので、庭木として植えた場合に重宝する。

他に縁起が良いとされ、他の木には見られない晩秋に花を咲かせるという特徴も相成って、木偏に冬で柊の漢字が当てられたのもなんとなく納得できる。




せっかくの機会なので、ヒイラギについてもう少し見ていくことにする。


冒頭の写真は素材サイトからダウンロードしてきたものになるが、マジマジと見てみると、


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棘の無い葉があった。

ヒイラギは若木の時の葉では2〜5対の先端がトゲ状になった大形の歯牙(しが)があるが、老木の歯では全縁(トゲ無し)となるらしい。


上の写真では歯牙有りの葉と無しの葉が混在しているが、おそらく年を取るにつれ、歯牙を形成する遺伝子の発現量が減ることに拠るもので、上の写真の歯ではたまたまその遺伝子が働かなかったのだろうと予想している。


老木になると7m程になり、それ程大きくなるとシカとかに歯を食害されても被害は微々たるものだろうから、歯牙の形成量を減らしても問題ないだろうな。

それ程、歯牙形成は負荷が大きいのか?