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榊と柃の記事でモッコク科のヒサカキについて触れた。

ヒサカキは学部生の頃に受講した景観園芸学でサカキ同様重要な木の一つとして扱われていた記憶がある。


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サカキとヒサカキの人の社会における主な用途は神事に使用すること。

ここで気になるのは、神事はすべてサカキにすれば良いのでは?ということがある。


この疑問に関して、サカキとヒサカキの生息地の知見が役に立つと何処かで読んだ。




最近愛用している樹皮・葉でわかる 樹木図鑑|成美堂出版でサカキとヒサカキの分布を比較してみると、サカキが本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄となっていて、ヒサカキが本州(青森県以外)、四国、九州、沖縄となっている。


サカキは中部地方北部、関東地方北部と東北地方に生息できないところ、ヒサカキはこれらの地域に生息出来る。

※サカキの北限に関して→サカキ – いわき市公園緑地観光公社


サカキを神事に用いる文化はおそらく西からやってきて、東で代替なる木を探したところヒサカキとなったという流れが考えられる。

天岩戸 - Wikipedia


今回の内容が正しいか?はわからないけれども、日本人は木と共に生きている事を実感する。