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古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたいの続きまでの記事で木偏に神と書いて榊(サカキ)について見てきた。

前回の記事まででは昔の人々はサカキの何処に神秘性を感じたのだろうか?という疑問が解消できなかったので、今回は園芸学でサカキと同じぐらい重要だと習う


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同じモッコク科のヒサカキについて見てみることにする。




ヒサカキを漢字で書くと、姫と榊で姫榊と書いたり、木偏に令でと書くそうだ。

前者はまだ榊が入っているが、後者は命令や令和の令が旁として使われている。

※ヒサカキに当てられた漢字は他に非榊もあるそうだ。


令という意味が気になったので、調べてみると日本の新元号「令和」に関する考察 | nippon.comという興味深い記事にたどり着いた。

令には命令というイメージが強いが、令嬢といった言葉からわかる通り、古代では華やかな、優れた、美しい、魅力的で使われていと記載されている。


こう見てみると、柃という漢字からヒサカキから美しさを連想したのだろう。


ただ、このヒサカキだけれども、


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葉をよく見ると、鋸歯(葉の縁のギザギザ)が付いている。

これであると、前回記載した木に神秘性を感じる条件として全縁で葉脈が目立たずのっぺりとした常緑樹の条件を満たさない。


であれば、古代の人々がサカキ、もしくはヒサカキに神秘性を感じたのは他の要因があるはずだ。

この疑問に関して、サカキ - 日本神話・神社まとめに個人的な見解ではあるが、興味深い考察が記載されていた。




古代を生きる人々は常緑樹全般に神秘性を感じていた為、すべてをサカキとしていた。

そのうち、生活で必要となる木に名前を名前を付けていった。

杉、檜、樟、椎や樫等


いろんな常緑樹に名前を付けていったが、その中でも名前が付かなかった、つまりは生活の役にはたたない常緑樹が今でいうところのサカキとなった。


確かに生活で必要な木ではなければ、神事として大量に用いる事が出来る。

真偽はどうあれ、名前が付かなかったものを重要視するという新たな視点を得た。