糖質コルチコイドは何から合成される?までの記事で体調不良になると、副腎皮質ホルモンのうち、糖質コルチコイドが不足する可能性があることを知った。
糖質コルチコイドは糖、タンパクや脂質の代謝に関与するホルモンで、不足すると食欲不振の要因になるそうだ。
体調不良で食欲不振になって、体調不良由来で食欲に関与するホルモンの分泌が減る。
もし、体調不良から回復したとして、慢性的に糖質コルチコイドの分泌が減少したままだったら、それはきっと慢性的な倦怠感として扱われるのだろう。
ふと気になって上記の内容で検索をしてみたら、新型コロナウイルス感染症によるホルモン分泌障害の回復過程を初めて報告 | 神戸大学ニュースサイトにたどり着いた。
新型コロナウィルス感染症の後遺症は大変だ。
という話はここまでにしておいて、前回の続きの話を進める。
前回の話では、糖質コルチコイドことステロイドホルモンの材料は、
鶏卵に豊富に含まれている誘導脂質ことコレステロールだと記載した。
ただ、コレステロールだけあってもおそらくホルモンの合成をすることはできず、亜鉛等の金属酵素と酵素そのものの材料であるタンパク(アミノ酸)は必ずいる。
唐突だけれども、ふと、
体調不良真っ最中のたまごボーロの摂取はどうなのだろう?という事が気になった。
本当は卵を摂取したいところだけれども、いつでも摂取出来るわけではない。
たまごボーロは携帯性が高く、もしかしたら体調不良を緩和するサプリメントのようなものになるのでは?
これを判断するためには、まずたまごボーロに何が含まれているか?を調べる必要がある。
久世福こだわりの 卵ボーロ 100g | 久世福商店・サンクゼール 公式オンラインショップのページが目に付いたので、原料をピックアップしてみると、
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ばれいしょでん粉(ジャガイモのこと)
砂糖
加糖卵黄(卵黄、砂糖)
水飴
ぶどう糖
小麦粉
寒梅粉ミックス(とうもろこしでん粉、もち米)
脱脂粉乳/卵殻カルシウム
膨張剤、(一部に卵・小麦・乳成分を含む)
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だと記載されていた。
ここで気になるのが、ジャガイモと卵黄の比率だろうか?
栄養成分を見ると、たまごボーロ100gあたりタンパクが1.8gだと記載されていた。
これは鶏卵100gあたりのタンパクが12gだとされているので、たまごボーロには卵が大体10%程含まれていると予想出来る。
ジャガイモにコレステロールが含まれていれば別に良いが、残念な事にジャガイモにはコレステロールは含まれていない。
鉄や亜鉛等のミネラルも材料から判断すると卵黄由来のみでありそうだ。
たまごボーロを少量食べて効果を発揮するということは難しそうだ。
ただ、たまごボーロはあくまでお菓子であるため、少量でコレステロールの過剰摂取になるのも困るので、まぁこれはこれで良しとする。
それよりもだ、先程記載した久世福のこだわりたまごボーロのページに国内産ルテイン卵の卵黄のみを使用と記載されていた。
パブリック・ドメイン, リンク
ルテインといえば目に作用するカロテノイドとして注目されていて、卵にはカロテノイドを蓄積する能力があった。
ヒトはオレンジジュースに含まれるカロテノイドを利用できるのか?
そう考えると、たまごボーロは原料の卵を厳選することによって、高品質化の上限がやたらと高くなるお菓子のように感じた。