副腎皮質ホルモンとは何か?の続きの記事で副腎皮質ホルモンの種類を見た。

副腎皮質ホルモンには鉱質コルチコイドと糖質コルチコイド(と性ホルモン)があり、ターゲットによって鉱質か糖質か決まる。


今回の本題は人体において糖質コルチコイドは常に過不足ない状況にさせられるか?というもので、体調不良になると糖質コルチコイドは不足しやすかったので、合成について見ていくことにする。


糖質コルチコイドで代表的なものとして、


Cortisol3

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コルチゾールがある。

これはステロイドホルモンと呼ばれる。


ステロイドと聞いて真っ先に思いつくのが、


Cholesterol_with_numbering

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誘導脂質に分類されるコレステロールだろうか。

この内容を踏まえて、コルチゾールの合成経路について見ていく。




猪川嗣朗著 ステロイドホルモンの生合成と代謝 - 臨床化学 29:2-14, 2000にコルチゾールの合成経路が記載されているので参考にすると、


Cholesterol_with_numbering

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コレステロールから2ステップ程経て、


Pregnenolone

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プレグネノロンなり、更に1ステップで、


Progesterone

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プロゲステロンになる。

コレステロールの右上にあった炭素鎖が外れ、左下の二重結合の位置が変わった。


更に3ステップで、


Cortisol3

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コルチゾールになる。


であれば、人体において常に糖質コルチコイドが過不足なく分泌される一つ目の鍵として、


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鶏卵等があることがわかった。


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