ネイチャーガイド・シリーズ 手のひらに広がる岩石・鉱物の世界 岩石と鉱物を眺めていた時に、185ページの白榴石(はくりゅうせき)が目に付いた。


Leucite_in_rock_w-_nepheline_Potassium_aluminum_silicate_Albano_Hills_Italy_1927

By Dave Dyet http://www.shutterstone.com http://www.dyet.com - Own work, Public Domain, Link


何に気になったか?というと、白榴石はカリウム含量が高いので、肥料として使われると記載されていたからだ。

肥料と記載されているであれば、絶対に把握しておくべき鉱物で有ることは間違いないので、白榴石について整理する。




白榴石の化学組成はKAlSi2O6のケイ酸塩鉱物になる。

Si2O6と形といえば、造岩鉱物の輝石を見るで触れた輝石と同じ形(イノケイ酸塩)であるはずだが、確かケイ酸の形からAlが入る隙間はなかったはず。


まぁ、そこは今の知識レベルではどうにもならないので、そういうもんなのだと話を先に進めることにする。


白榴石がどこにあるのか?というと、カリウムが豊富でシリカに乏しい火成岩中で生成するということになっている。


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(株式会社誠文堂新光社 日本の石ころ標本箱 201ページの図を参考にして作成)


いつも参照している上の図を基にして考えてみると、カリウムが豊富なのは右側の酸性岩で、シリカに乏しいのは左側の塩基性岩で、こんな火成岩が存在する地域があるのか?と気になったので検索をしてみたら、徳島県立博物館 / ミネラルズ : 岩石をつくる鉱物 : 霞石・白榴石のページで、日本では、今のところ見つかっていませんという記載があった。


であれば、上の図は日本における火成岩の分類ということになり、他の国では規則が変わる可能性があるということか?


母岩と土の関係を理解するためにはまだまだほど遠いなと感じてしまう。