メロンを頂いたので、
その場にいた6人で切り分けたメロンを分けることになった。
そこでふと思い出した。
学生(農学部)の頃、
研究室にいると様々な作物の差し入れがあったんだけど、
うちの研究室から他の研究室に差し入れすることもあった。
うち(育種)の研究室の先生から昆虫研と野菜研に差し入れを持っていけと頼まれて、
マスクメロン(アールスフェボリット)を渡されたことがあった。
先に昆虫研の先生にうちの先生からの差し入れだと伝えたところ、
一番うまいメロンをいただくからとメロンのネットをまじまじと確認された。
メロンの甘さはネットを見ればわかるらしく、
ネットのマスクは皮の内側の果実での糖の膨張らしく、
極端に膨張されているネットが多ければ美味しいらしい。
ネットの膨張が多いメロンを持って行った。
こんな思い出話を
メロンを切り分けて、机に置いた時に話をしたら、
貴方はどのメロンをとるか気になると言われた。
切り分けたメロンによって人間性が試されている。
私は一番ネットが膨張しているものを告げ、
ちょうど真ん中あたりのメロンをとりました。
目利きは果実間で行うものであって、
切り分けた後はあんまり関係ないんだけど、
ここで一番美味しいもの、もしくは一番美味しくないものを選べない私の人間性はとてもしょぼい。
メロンは人を写す鏡です。
さすがメロンの価値は人の命と同等だと言われた歴史があるわけだ!