数日にわたって遺伝子組み換えの基礎になる話を記載した。
アグロバクテリウムという細菌は感染した植物の根の遺伝子を組み替えることができる。
アグロバクテリウムが遺伝子を組み替えるとき、プラスミドという環状DNAを利用する
生物はDNAをある程度自由に切り貼りできる。
もうひとつ重要な話があって、
植物の傷口にできるカルスという細胞は何にでもなることができる万能性がある。
これらの特徴を組み合わせると遺伝子組み換えができる。
まずは、アグロバクテリウム内にあるプラスミドを取り出す。
プラスミドを取り出せたら、
様々な細菌から取り出した遺伝子を切り貼りする酵素を使って、
毒性の遺伝子を抜き取り、植物に組み込みたい遺伝子を入れる。
この時、抗生物質向けの薬剤耐性の遺伝子を入れておくのが一般的だけど、
理由はここでは触れないことにしておく。
オリジナルのプラスミドができたら、
アグロバクテリウムにプラスミドをつっこむ。
アグロバクテリウムがいる液体にプラスミドを溶かして電気刺激を与えるとすんなりと入る。
これをエレクトロポレーション法と呼ぶ。
あとは、
遺伝子組み換えをしたい作物に感染させて、
本来なら根こぶになるところを切り取ってカルス化して、
By Igge (Own work) [GFDL or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
シャーレの上でクローン植物を育てる様に培養すれば良い。
これをアグロバクテリウム法と呼ぶ。
と言いたいところだが、
この方法はやったことないし、そもそもだるすぎる。
というわけで、
次回、実際に行ったことがある手法についてでも記載する。
-続く-