先日、仕事で綾部方面に向かった帰りに
京丹波にある質志(しずし)鍾乳洞に立ち寄った。
この鍾乳洞はとても急傾斜で、
壁にかかったはしごを降りて洞窟の奥深くに行く。
洞窟内は湿って滑りやすくなっているので、
はしごを降りるのはなかなか怖いものがある。
鍾乳洞であるため、
当然この洞窟のある山は石灰岩で出来ていて、
石灰岩が空洞上に溶けたから洞窟になる。
地質図を確認してみると、
付加体となっていた。
付加体は一旦海底で堆積したものがプレートのぶつかり等の地殻変動の際に隆起したもの。
石灰岩自体が暖かい海で形成されたものだから、
ここは南東の海からプレートに運ばれてきた地形なのだろう。
周辺にある緑のエリアは約2億年前~1億6100万年前に付加した玄武岩(海底火山を構成していた岩石の一部)で
薄いオレンジは約2億年前~1億6100万年前に付加したチャートという岩石(ガラスと類似の成分)
と記載してあった。
質志鍾乳洞は
日本の真ん中より西側で、
何故ここでプレートのぶつかりや海底の堆積物がという話があるけれども、
これはこの箇所から300kmぐらい離れた箇所にある糸魚川-静岡構造線で圧されて隆起した地域が京都あたりまで広がっているという解釈で良いだろうか?
Wikipediaにある質志鍾乳洞の説明を読むと、
高屋川最上流部の標高約400mの玄武岩溶岩中にはさまれた石灰岩に位置しており、小規模なカルスト地形を成している。
と記載されていた。
玄武岩溶岩と記載されているので、土壌を確認してみると、
山なのであまり畑地はないけれども、
やはり非アロフェン質の黒ボク土の地域となっていたか。
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