連日、落雷を伴う大雨が続いた。
梅雨の前半に雨が少なかったので、その帳尻合わせのように雨が降るのだろうなと、よく話題になる。
天気(特に雨の日)というものは一年を通して、大体例年通りになるのだろうなと。
学生の頃、落雷といえば土壌に窒素分が補給されるタイミングかもしれないという話題があったことを、落雷の日になる度に思い出す。
落雷を伴う雨雲といえば、積乱雲という雲で、
気流の収束によって、湿気を含む気流が上昇する。
高度が高い位置は気温が冷たく、空気中に含まれる土埃(岩石由来の粒子)や火山灰、煙突の煙や波しぶき等で形成されたエアロゾルと上昇してきた水分が結合して雲の粒子となる。
積乱雲の上の方で横方向に流れるような形になるのは、(地域に依るけど)上空11km付近に対流圏界面という雲がこれ以上高くならないとされる境界線があり、積乱雲がこれ以上高くなれないから水平方向に伸びる。
雲の中にある水の塊は重さがあるので雲の中で落下して、雲の中にある水の塊同士が結合し重量を増し、落下のスピードを高める。
雲の高さが高ければ高いほど大雨になる。
雨として降水し続けると、いずれ雲の中の水はなくなり、雲は消滅する。
※降水しながら雲を成長させる仕組みがあるらしいけど、それは今は触れない。
『図解・気象学入門』(古川 武彦,大木 勇人):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部
途中、雨粒の形成にはエアロゾルが必要と記載したけど、よく雨の中には作物にとって必要な養分が含まれているという話があり、エアロゾルの一つに火山灰があることから、雨の中にミネラルが含まれることが納得できる。
となると、雨の恩恵を最大限活かすために、土壌の保肥力というものはできる限り最適にしておく方が良いね。
※保肥力は腐植と粘土で形成される
次に落雷の話に進みたいところだけど、長くなってしまったので一旦やめることにする。
- 続く -