二回にわたって就農支援を行っている人が賞賛されているのがおかしい
という内容を記載した。
就農は牧歌的な何かではなく、
他の産業と何ら変わらない起業そのものであって、
安易に条件の悪い土地に斡旋するとか、
無職やニートを集めて農村に送って就農させたりと、
それは絶対に間違えている。
無職やニート、都会で精神を病んだ人が
村社会に行ったら起業できるってか?
それはほぼないだろ。
あと、
起業の失敗が続いた地域は曰く付き扱いされるから、
受け入れを頻繁に行っている自治体も衰退していくはず。
ここ数ヶ月とそんな景色を見てきた。
さてさて、
前回の就農支援系の八百屋に続き、
ファーマーズマーケットについて、個人的な経験を基にした意見を書きたいと思う。
※今回の話は、立ち上げに協力した農場での話です。
そもそもファーマーズマーケットなんだけど、
主にその地域の生産者農家が複数軒集まって、自分の農場でつくった農産物を持ち寄り、消費者に直接販売するスタイルの市場である。
とある。
私がお世話になった方みたいに、
たまには気分転換として店頭に出ると決めている人なら良いけど、
それなりの売上を見越して出店するのであれば、
期待できることはほとんどないということで出店を止めた。
何故か?
早朝、出店するために野菜を積みこむ。
その前に収穫もしなければならない。
せっかくの出店だ、
鮮度が高い方が良いに決まってる。
だから、
軽トラいっぱいになるまで収穫し続ける。
5時ぐらいから起きての作業になるだろうか?
出発ギリギリまで袋詰して軽トラに載せていく。
時計を見たら時間ギリギリだ!
ファーマーズマーケットの会場に向かう。
畑はそれなりに自然があるところ、市場は市街地になるので、
移動にはそれなりの時間がかかる。
市街地は駐車場が見つからない。
搬入作業に思ったよりも時間がかかる。
なんとか間に合って出店を開始する。
…
9時ぐらいから販売をはじめ、お昼になる。
昼食を食べて午後も販売を続ける。
大体終わるのは17時ぐらいだろうか?
帰りも行きと同様時間がかかる。
一日費やして売れた額はかなり売れて5万程度、
粗利は2万円になれば上等だ。
そんなことはまずない。
さてさて、
ファーマーズマーケットを検証してみると、
毎日開催していて、毎回同じように売れれば20営業日で40万ぐらいになるかもしれないけど、
そうすると、
野菜を栽培している時間がなくなる。
だから無理。
拘束時間が多い割に売上が全然見込めない。
なんてことをいうと、
こういうことを言ってくる人がいるんです。
対面販売をしているから、
その時買ってくれた方が定期的に購入してくれる。
営業的な面があるんじゃないか?と
最初はそう思っていたさ、
だから拘束時間が多いのに出店したよ。
だけど、この考えは余裕のある人がするもので、
就農したての駆け出しのペーペーが考えてはいけないのです。
だからファーマーズマーケットへの出店を止めたのです。
-続く-