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カテゴリー : 古典園芸/page-2

 

幻の黄色いアサガオに迫るためにキンギョソウを見る

2014年、ニュースで幻のアサガオを再現したという報道があった。プレスリリース - 「幻のアサガオ」といわれる黄色いアサガオを再現アサガオの古い記録には黄色いアサガオが咲いたという記述があるが、今は淡黄はあっても黄色いアサガオはない。遺伝子組み換えによって黄色いアサガオを再現させたのだ。遺伝子組み換えを成功させるためには、発現させたい形質の深い理解が必要で、黄色いアサガオが再現できたということは、色素の理解が大幅に進んだことを意味する。黄色いアサガオの内容を読むと...

 

紅色の花のアサガオ

Gokkyさんによる写真ACからの写真前回の紫色の花のアサガオの記事で花弁の色が紫になる理由を調べた。次はnonkosanさんによる写真ACからの写真紅と呼ばれる色についてを調べることにする。色の判断は難しく、上の写真の花弁を紅と見るか紅紫と見るか悩ましいところ。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科によると紅を理解する為には紅紫を知る必要があるらしいので、上の写真は紅紫ということで話を進める。Edgar181 - 投稿者自身に...

 

紫色の花のアサガオ

前回の色鮮やかなアサガオの秘密に迫るの記事で、アサガオの花の鮮やかな青はpHによって色が変わるアントシアニジンと花が咲くに従って、花弁のpHが上昇することに因るということを記載した。色素のpHに影響は強酸であれば赤で紫色を経てアルカリ性で青になる。それを踏まえた上で、Gokkyさんによる写真ACからの写真紫色のアサガオの花についてを見る。前回に引き続き、再び株式会社誠文堂新光社の朝顔百科を開いてみると、紫色は花弁中の液胞のpHを調節...

 

色鮮やかなアサガオの秘密に迫る

前回のpHによるアントシアニンの色の変わり方を見るの記事で、pHによってアントシアニン(もしくはアントシアニジン)の色は変わると記載した。アジサイから始まったけれども、アジサイは別の仕組みであり、上記の例に該当するのはアサガオという内容で前回の記事を〆た。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科には下記のように記載されていた。/**************************************************/朝顔のアントシアニンは中性から弱酸性では本来紫...

 

アジサイが青色の花を咲かせている

季節も梅雨に突入し、至るところでアジサイの花を咲かせ始めている。アジサイといえば、土壌のpHによって花弁の色が変わる花で有名である。花弁の色が変わる要因というのが、アジサイが生合成するデルフィニジンというアントシアニン(色素)がアルミニウムと結合することにより、変色するという仕組みらしい。青い花が土壌の状態を示す2016年にアジサイの花の色が青になる仕組みで色素とアルミニウムが結合するという内容を知って、それ以上不思議には思わなかったけれども、この記事以降に色々とあっ...

 

木蓮の花が咲いている

3月も後半になり、街路樹の木蓮(モクレン)が花を咲かせているところを頻繁に見かける。モクレンと記載したけれども、実際は白木蓮(ハクモクレン)やハクレンと呼ばれているらしいけれども、それはそれで置いといて…モクレン - Wikipedia昨年の今頃までの自分であれば、」まだまだ寒い時期に大きくて目立つ花を咲かせるなという風にしか感じなかったけれども、昨年のある出来事以降、印象ががらっと変わった。印象が変わった出来事というの...

 

そこの開花は意図したものなのか?

道端にサザンカの木が植わっている。この木を遠くからなんとなく見てみると、地面すれすれのところで開花してた。たしかサザンカは鳥によって花粉が媒介される花だったよな?こんなに低くてどんな鳥が見つけてくれようか?地面に残ったイネ科植物の実をツッツキにきた小鳥が、気がついてつっつくか?関連記事剪定による抑圧と開花の衝動

 

アジサイの先が丸まった装飾花

梅雨入りしてからいくぶん経過した。梅雨と言えば、アジサイが綺麗な季節です。至るところでアジサイが咲き誇っている。アジサイは美しいが故に美しい花特有の様々な様々な品種がある花卉園芸作物の一つである。先に装飾することに意味はあるのかい?様々な品種があるということで、このような花弁の先が丸まっている品種もある。これをよく見てみると、梅雨という長雨の中で、この花弁の丸みが受け皿のように雨をずっと保...

 

森の恵みの行き着く先

トチノキの実の灰あわせでトチノキの実にあるアク(サポニン)は灰汁に浸すことによって汁の方に溶け出すという技術により今まで食べれなかった高でんぷん質の食料の獲得に繋がった。この話を聞いて思いつくのが、灰といえば薪や炭の元はリグニン質多めの原料から加工したものだろ。リグニンといえば合成に銅を含む微量要素の金属を利用するだろ。リグニン合成と関与する多くの金属たち植物の栄養として利用するこれらの金属は、もともとは植物体を燃やした時に灰として残ることから...

 

トチノキの実の灰あわせ

前回の記事でBy Tatsundo h - own work, GFDL-no-disclaimers, Linkトチノキ - Wikipediaトチノキの実にはサポニンが多く含まれ、これが人体にとって毒性を示すから、人がトチノキの実をそのまま食べると嫌な味がする。トチノキの実はデンプンの宝庫でこの実をなんとか保存食的な位置づけで食べれるようになり、この手法が確立されたことにより雪国での永住が可能になったそうだ。このトチノキの実からのアク抜きは...

 

トチノキの実のアクとは何か?

ほおずき書籍出版紹介 《苗場山麓植物民俗事典 森と共に生きた人々とその暮らし》苗場山麓植物民俗事典の続き縄文時代の遺跡で発見されたのは、アクが強くて食べれないトチノキをどうにかアク抜きして食べている形跡だった。By Qwert1234 - Qwert1234's file, CC 表示-継承 3.0, LinkBy Tatsundo h - own work, GFDL-no-disclaimers, Linkトチノキ - Wikipedia人...

 

苗場山麓植物民俗事典

昨年の初秋頃、栽培の師のことを記載した記事をきっかけとして、長野県栄村小滝集落に行く機会がありました。そこで出会ったものは台風でも倒伏しないイネ台風でも倒伏しにくく、食味スコアが抜群に高い高品質なコメでした。この地域のコメのことをより深く知ることができれば、他地域での作業性や品質の向上に繋がり、主食のコメが盛り上がれば、社会が良くなると確信している。この小滝集落というのが、苗場山麓ジオパークという地質の保全地域且つ教材として...

 

桜の季節は終わってはいない

毎年書いていることだけれども、今年も同じように書く。今年もまた菊桜が開花する時期が到来した。こんな見事な桜が咲くにも関わらず、京都府立植物園の菊桜のところに人が全くいない。京都府立植物園/京都府ホームページ春のおとずれを表現する桜の集大成みたいな菊桜が、注目されずにひっそりと開花しているのは非常にもったいない。という気持ちの元、今年もまた同じような内容を記載した。関連記事桜の季節終盤

 

下鴨神社の光琳の梅が咲き、そして散る

今年も下鴨神社の光琳の梅が咲いていた。今年も下鴨神社の光琳の梅が咲き始めた何だろう。最近の寒暖の差はありつつも、徐々に暖かくなっていくこの季節で、こんなにも鮮やかなピンクの花弁を見ると、春の季節の到来がもうすぐだと感じてしまうわけで、暖房器具がなかった頃の人々にとっては、おそらくこの感情はもっと大きなものではないか?と思ったりもする。先端から根元まで花が咲き誇り、既に散り始めている花弁を見ると、花というも...

 

スイセンが花をつけている

1月になって更に寒くなって、この時期の風物詩であるスイセンが花を咲かす。前にも書いたのだけれども、この時期に咲くスイセンは不思議でしょうがない。冬に咲く花はなぜ冬の開花を選んだのだろうか?とは言っても、他の植物だったら何でも知っているのか?と言えば、アストロバイオロジーから連なる様々な生物学的に見れば、解明されていることなんで、限りなくゼロに等しいわけで、何も知っていないのと等しい。※アストロバイオロジーとは、宇宙に生物はいるのか?地球の生物はどのよう...

 

池の辺りの紅葉のモミジ

今年の紅葉は色鮮やかになるだろうという予想通り、今年の紅葉はとても紅い。高野川が紅に染まりはじめるというわけで、これらの紅葉の木の下では、紅葉の落ち葉による紅や黄色の絨毯ができていた。自然が生み出すなんとも美しい光景だ…いや、ちょっと待てよ。池の横でモミジって生えるものなのか?森で一箇所に同じ種類の木が並ぶということはほとんどないよな。タネの落ち方、発芽した運良く大半が生き残ったら可能かもしれないけれども。...

 

嵯峨の大覚寺の嵯峨菊

今年も行ってきたよ、京都府立植物園での嵯峨菊の展示嵯峨菊というのは、京都の右京区(嵐山付近)にある大覚寺で栽培されている菊で…というのは以前記載したので、過去記事のリンクを貼っておく。京都の嵯峨菊いつ見ても、流線の舌状花が美しい。丁子菊という別の道を選んだ菊菊については今まで何度か書いてきたから、今回は行ってきた報告ぐらいにとどめておこう。関連記事江戸菊は江戸の華幽玄の美の伊勢菊

 

新しくて綺麗な色の葉がでてきたよ

今年も咲いた、下鴨神社の萩前回、下鴨神社にハギを見に行ったけど、はやくてあまり咲いていなかったという内容を記載した。せっかくなので、ほとんど咲いていないハギでもじっくりと見てみることにした。じっくり見ようとする機会なんてそうそうないからね。ところどころ、葉色が薄い小葉がある。小葉が集まって複葉これは欠乏症というわけではなさそうで、比較的新しく発生・展開した小葉だろう。これって、ある程度の葉緑素の量で展開してしまって、...

 

今年も咲いた、下鴨神社の萩

下鴨神社の萩を見に行った。残念なことに時期的にはやく、まだ咲き始めだった。というわけで、一昨年の下鴨神社の萩の記事を読んでもらうとして、下鴨神社にある遅咲きの萩せっかくだから、花が比較的たくさん咲いている株を撮影してみた。ハギは綺麗なんだけど、枝が細くてコンデジだと詳細が撮影しにくい。撮影していて思ったけど、枝で花の咲き始めの箇所は葉と花が同じぐらいあって、茎と花柄の間から花芽が形成している。一方、...

 

葉の下でクズの花が咲いている

クズの躍進クズの事を散々書いてきたけれども、お恥ずかしながら、クズの花というものを見たことがない。クズは秋の七草として扱われている草だ。そろそろ開花していても良い頃だということで、秋の七草の検索結果河川敷にはびこったクズの花を探してみた。早速見つかった。つるの比較的先端あたりで開花するのね。そりゃあ、道から川に向かって伸長しているところでは花が見つかりにくいわけだ。せっかく見つけたので、花をまじまじと見てみる。 ...

 

ハギは草に埋もれても美しさは埋もれない

河川敷を走っている。河川敷では草刈りや土砂の除去といった人為的なことがほどよく入っているため、森にならず、且つ草は住み分けしているという状態が続いている。この草むらを見ていた時、写真の中央あたりに目がいった。この写真ではイネ科の草があるようにしか見えないけれども、実際にこの場所を見ていると、ハギの花が目立っていた。ハギの花は小さいけれども、直立した茎に集まるように開花し、しかも色が濃いピンクで綺麗で目に付きやすい。葉もしっかりとした...

 

第58回朝顔展@京都府立植物園

今年も行ってきたよ、京都府立植物園の朝顔展今年の朝顔展は比較的はやい時期に変化朝顔が咲いている気がする。変化アサガオのタネを蒔きました変化朝顔については昨年散々書いてきたので、ここでは昨日みた変化朝顔の写真のみにする。第57回朝顔展@京都府立植物園昨日、植物園の職員が朝顔について解説していた。特に印象に残ったのがトランスポゾンについての説明で、遺伝学や分子生物学の難解な問題を頑張って説明していたなと。植物にとって大事な大半の...

 

城南宮のアヤメ

昨年から行くと決めていた場所がある。アヤメが咲く時期になったら城南宮に行こうと。理由はいずれアヤメかカキツバタに記載されている内容と同じ。すでに近所で発見してしまったのだけれども、アヤメの名所として有名な場所も見ておこうと行ってみた。というわけで城南宮ここには源氏物語花の庭という神苑があって、源氏物語の貴族の歌にでてくるようなキレイな花が今でも栽培されている。神苑に入り、アヤメの場所に行く。時期は少し遅めで萎...

 

いずれアヤメかカキツバタ

5月中旬になった。この時期が訪れることをずっと待っていた。なぜ待っていたか?というと、いずれアヤメかカキツバタ!このフレーズを書きたかったからだ。あまりのこのフレーズの書き足さにいずれ(カンザキ)アヤメかカキツバタというフライング的な記事すら投稿してしまったぐらいだ。だけどね、アヤメの時期が訪れても、アヤメってなかなか見当たらないのよ。そんな中、夕方に下鴨神社をブラブラしていたら、御手洗池の近くにあった。御手洗池といって...

 

桜の季節終盤

しつこいけどまた言う。桜の季節はこれからだ!に引き続き、今年の桜ネタ。先に書いておくけど、昨年の記事の今年の桜の季節がすでに終わったと思うのはもったいないで同じことを書いた。そう!菊桜の開花ね。菊桜というのは、100枚以上の花弁を発生させて、それはもう見事に咲き誇る桜で、今年も見事に咲いていた。この桜が咲き終わる頃、今年の桜の季節は終わったな。という感覚になる。

 

流水と八重の花

京都の河原町に流れる高瀬川。なんとなく川の流れを見ていたら、八重咲のサクラの花が流れてくる。少し川上に関山があったから時期的にもおそらくそこからだろう。しつこいけどまた言う。桜の季節はこれからだ!高瀬川は鴨川に繋がって、鴨川は淀川に繋がって、淀川は大阪湾へとつながっていく。花ごと川に落ちて海へと流れていく。実をつけることができなかった花は何を思って幹から遠く離れたところに流れていくのだろうな。桜は散り際が美しいというけれど、その...

 

しつこいけどまた言う。桜の季節はこれからだ!

先日、4月23日、大阪の長居公園にて松月という品種の桜が満開だった。ショウゲツ - Wikipediaいや、よく見ると、右下あたりの花がまだ開花していないので、この桜の木はまだ満開ではない。他に天の川と呼ばれる品種も満開みたいだった。他にもいくつか品種があったけど、一旦ここまでにしておいて4月22日に訪れた京都伏見の御香宮神社にあったおそらく関山(かんざん)という品種ももうすぐ満開...

 

今年も言う。桜の季節はこれからだ!

京都農販に行った帰り、遠くから見ても桜が妙に目立っていたので上賀茂神社に立ち寄った。桜の季節はこれからだ!なんてことを毎年書いている気がする。今年の桜の季節がすでに終わったと思うのはもったいないソメイヨシノが散って桜の季節が終わりという言うを例えるならば、スターウォーズエピソード1を見て、「スターウォーズ見たよ。面白かったよ」と言ってしまうことと等しく、おいおい、アナキンは暗黒面の「あ」の字どころか、ライトセーバーを握ってすらいないじゃないか!という状...

 

白川疎水通りでサクラサク

京都市内の至るところに桜並木がある。鴨川(賀茂川)や高野川あたりが有名だけど、哲学の道へと続く白川疎水通りというところにも桜並木はある。それが上の写真。見ての通り、道路側へ枝は伸長しておらず、川側へ伸長している。邪魔にならないようにうまく剪定されているんだろう。川には大きな木が生えないので、川の上を茂る事ができたら木にとっては良いことなのかな?剪定自体はされたくないよね…さてさて、いつものように川の方に伸長した枝...

 

春の訪れを告げるフキの開花

学生の頃の講義で、日本原産で今でも食用として扱われている野菜?が5種類あって、そのうちの一つにフキノトウがあるという内容があったような、なかったような…まぁ、それは良いとして、フキ(フキノトウが成長したもの)が開花していた。開花していたものでも元々フキが水が豊富で風が強くない箇所を好むため、どちらかといえば目立たない箇所で生育して、しかも背丈が低いので目立っていない。フキノトウはその名の通りフキのトウ(薹:とう)と言われるだ...

 

河津桜の開花を見て、適切に目立つとは何かを考える

今年も見てきた河津桜。河津桜は梅の時期に合わせて開花する昨年はもっと緑っぽかったけど、今年は葉よりも花弁の方が目立っているぐらい花が咲いている。どうやら、花見のタイミングはもっと前みたいだ。この河津桜を見て思ったんだけど、開花して一番目立つであろう箇所に葉が生えるよね。葉の箇所の先端に花弁を形成する植物はたくさんあるけれど、それだと蕾が出来る表面積でも少なくからなのか?最も目立つ場所を避け、次に目立つ箇所だけどたくさん出来る場所を選んで...

 

一つの木で様々な濃さの花の色

道を歩いていた時にふと目に付いたウメの木逆光で撮影してみるとよくわかる。一本の木から様々な色素の量の花が咲いているんだよね。※花弁によってピンクの濃さが異なる枝変わりとして解釈すると、あまりにも変異の発生が多すぎるし、※白の方が花弁の脱色系の変異として捉えるとして枝変わり。原基の万能性枝によって個性が出やすい品種なのかな?そういう事ってあり得るのか?実際目の前で発生しているのであり得るのだろうね。

 

華の美しさは人それぞれ

三笠ノ森椿開花も終盤にさしかかり、花弁の縁が黒ずんできたけど、それを加味した上でも美しい模様をしている。三保ノ月椿白い花弁にすっと薄いピンクが入った模様どちらが美しいかと問われれば、美しさとは個人の好みによるものなのでどちらかに集中することは無いだろう。何が言いたいのか?というと、美しいと感じるのは人それぞれで、人それぞれ、地域それぞれで各々が美しいと思う個体を選抜していったから、園芸というのはこんなにも多様になったのだろうなと。...

 

金魚椿の葉

浄安寺の椿展で院生の頃に植物学の研究室にいたと伝え、葉のことを見ていたと伝えたら、金魚葉椿の葉を摘んできて頂いた。この写真の葉は黄色だけど、欠乏症がなければ緑らしい。マグネシウム欠乏で黄化しているから、より金魚っぽくなって逆に良かったかも。苦土と書いてクド。マグネシウムのことこの葉はどこが金魚なのかといえば、※コントラスト失敗葉の先端で急に細くなり、両側の縁が融合していて、筒状になっている。...

 

浄安寺の椿展

京都市から少し南の久御山にある浄安寺というお寺に行ってきた。たまたま先日のNHKのニュースで、ここでは日本各地を周って様々な品種の椿(ツバキ)の枝を譲り受けては挿し木して増やしているという。今がツバキの良い時期なので、本堂で好きなツバキの花を生け花にして展示している。※椿の花と同じくらい陶器も好きとのことですツバキといえば、ウィルスが感染して花弁に斑が残ったものを形質として残したり、雄蕊が花弁化しやすいので八重咲きを目指したりと...

 

いずれ(カンザキ)アヤメかカキツバタ

おや?この時期にアヤメ?湿地ではないところで咲いているので、アヤメということで大きな間違いはないだろう。大田神社のカキツバタ梅宮神社のハナショウブといってもアヤメの開花は初春だよな?今は2月で春〜初夏までは3ヶ月近くはやい。で調べてみたら、カンザキアヤメというらしく、日本に自生しているものではないらしい。どちらにしろ、春〜夏にお目見えする花(とそっくりな花)をこの時期に見れると、もうすぐ暖かくなるんだなと冬の終わりを感じる事がで...

 

ウメの木が揺れる

今年も下鴨神社の光琳の梅が咲き始めた今年も梅が咲き始めたわけで、まだまだ寒い中、梅の花は咲き続ける。この寒さの中では昆虫がとび交う事がなく、この時期の花粉媒介は鳥によって行われるらしいということを以前記載した。朝、白川疎水沿いを走って帰路に着く途中、あの京大の遺伝学で有名な教授の自宅跡があるでしょ。駒井家住宅 - Wikipediaそこにある梅の木が揺れているのでまじまじと見ていたら、一羽のメジロがいて、...

 

今年も下鴨神社の光琳の梅が咲き始めた

今日は寒い。至るところで霜柱が立っていた。霜柱が下から土を持ち上げる2月中旬でこの寒さを最後に春に向けて徐々に暖かくなるだろうね。そんな中、下鴨神社のみたらしの池沿いにある光琳の梅が開花しはじめていた。これね。こんな寒い中でも綺麗に咲くもんだね。寒いから花粉を媒介するのは昆虫ではなく鳥らしく、そろそろこの木に近寄ってくるんだろうね。ふと思ったんだけど、人は梅を綺麗だと寄ってくるけど...

 

ボケの花が咲いている

歩道の端にある土の箇所でボケの花が咲いていた。今までも薄々気になっていたけど、なんでボケという花の名前なのだろう?ボケといえば、色をぼかすとか、頭がボケたといった感じで、どちらのイメージでも花の価値を下げるだろうと。というわけで、知人書館の新訂図解植物観察事典を開いてみた。ボケ、元々はモケと呼ばれていた。感じで書くと木瓜でモケ。木をボと読み替えてボケ。何だ!ただ当てられた漢字を読み替えただけだったのね。...

 

冬に咲く花はなぜ冬の開花を選んだのだろうか?

水仙の花が咲いている。今は12月でほとんど虫が飛んでいない時期なんだよね。水仙の花は、花が下向きで、蕊ももちろん下向きで、地表を這う虫に向けて花を咲かせているのかと思いきや、そこそこの高さがあるから、花茎を登ってくる虫はいないだろう。とりあえず調べてみると、スイセンの交配をしている方のブログに行き着いた。スイセンの交配|北国のスイセン栽培日記読むと、この時期は花粉を媒介する昆虫も少ないこともあってか、通常は自然に受粉...

 

花の美しさと織物の絞り

先日、京都の一乗寺にある詩仙堂というところに言ったのだけれど、釈迦堂の前のちいさなひろばにてそこで、京鹿子(キョウガノコ)と呼ばれる花が咲いていた。※キョウガノコはバラ科この花の特徴を知ろうと、家にある事典を引っ張ってきても書かれていないか、あの牧野図鑑であってもほとんど記載がない。※牧野富太郎 日本の植物学の父と呼ばれる植物分類学者がまとめた図鑑牧野富太郎 - Wikipedia年表 | 牧野富太郎博士 | 牧野富太郎博士 |...

 

何度も言う、アサガオのタネは食べちゃいけないよ

運んでもらう必要がなければ、食べられる必要はないよく言われることとして、アサガオのタネを食べると素敵なことになるよということがある。なんてことを言われたとしても、絶対に食べちゃダメだよ。そういうことを、株式会社誠文堂新光社から発行されている朝顔百科を読んで知った。アサガオは誰もが小学生の時の夏休みの宿題で育てるだろう植物なので、タネが如何にやばいやつであるかを知っておく必要はある。これから書く内容は、和アサガオや西洋アサガオをごっちゃにして話を進め...

 

村人は彼岸花を愛し、切り札とした

※開花途中彼岸花(ヒガンバナ)の季節である。曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれている。ヒガンバナ - Wikipedia畑の縁や墓の近くで群生しているのをよく見かけるけど、彼岸花の地下部では毒を生成して、その毒によってネズミやもぐらが来れなくなって、畑や墓が荒らされるのを避けることができるから植えたそうだ。どこかの本で見たか、誰かから聞いたか忘れたが、彼岸花と村長には密接な関係があるらしい。彼岸花の毒は適切に処理すればなくすことが出来、 ...

 

遣唐使が生薬として持ち帰った朝顔の種

原種系のアサガオですって。奈良時代に下剤として渡ってきたとされるアサガオに近い形状ということだろう。アサガオの種は下剤として使えたらしく、少量だと便秘薬に、大量だと毒になるとどこかで記載していたのを読んだ気がする。どちらにしろ、この薄い水色のアサガオをせっせと育てていく内に、花弁の色が濃い色になっていくのを発見したんだろうな。そこからいろんな色の花が咲き、交配してみたら花が大きくなっていた。なんか絞りが出来てきた。牡丹咲きのアサガオ...

 

剣咲のアサガオ

先日の牡丹咲きのアサガオに引き続き、変化朝顔の話札を見たら黄南天葉剣咲(きなんてんばむらさき)と記載されていた。この花、6枚の花弁と思いつつ、すべての花弁がつながっている。丸い花のアサガオの特徴をなくすことなく、まるで6枚の花弁の様に見せる。やはり、昔は花弁がバラバラだったけど、長い進化の過程で互いの花弁が融合したんじゃないか?って思えてくるな。アサガオの丸い花は調整されなかった結果なのか?次の記事遣唐使が生薬として持ち帰っ...

 

牡丹咲きのアサガオ

前回の獅子咲きのアサガオに引き続き、変化朝顔の話このアサガオ、札には黄斑入蝉葉紅台咲牡丹大輪(きふいりせみべにだいざきぼたんだいりん)と書かれていた牡丹咲きというなのね。色は違うけど、第57回朝顔展@京都府立植物園こういう大輪の時雨絞りがクシャッとなって、中央にある雄しべが第57回朝顔展@京都府立植物園花弁に変異して八重咲きになっている。その様がまるで、八重咲きの牡丹の様だったからこうつけたの...

 

獅子咲きのアサガオ

前回の撫子采咲牡丹はカワラナデシコの様に引き続き、変化朝顔の展示の話獅子咲きのアサガオが咲いていた。※札には青掬水爪龍葉紫鳥甲獅子咲牡丹(あおきくすいつめりゅうばむらさきとりかぶとししざきぼたん)と書いてあった。花弁の形状や捻れ、おそらく蕊だよね?これらが入り組んだ形状がまるで獅子の様だったから獅子咲きと名付けたんだろうね。この花、生殖器官としての機能は皆無だろうから、見れば見るほど、花とは一体何なのだろうか?と思え...

 

撫子采咲牡丹はカワラナデシコの様

第57回朝顔展@京都府立植物園最終日京都府立植物園ではまだ変化朝顔の展示が行われている。更に職員が言うには、8月下旬から9月上旬あたりに珍しい品種のアサガオの花が咲く傾向があるとのこと。ということで、昨日言ってみたら、本当に珍しい品種のアサガオの花に遭遇出来た。札には青抱縮緬柳葉藤水色縞筒白撫子采咲牡丹と書かれていた。前半の葉の形状はおいといて、後半の咲き方だけど、撫子采咲牡丹(なでしこさいさきぼたん)となっている。諸々の特徴は下記...

 

枝垂れた柳の枝はまるで流水の様

出町柳駅のところにある枝垂柳(シダレヤナギ)不思議と涼しそうというイメージが付くのはなぜなのだろうか?というわけで、下から空に向かって見てみた。雲と青空がよく見える。光もたくさん入ってきているので、他の木よりも涼しさから遠い。枝と葉が風になびきやすいので、動きがあるから涼しく見えるのか?考えていてもキリがないので、ここまでにしておいて、シダレヤナギの葉って、互いの葉が重なっているにも関わらず、表裏どち...

 

茎が筒状になれたことは大きな革新だったはず

朝顔展で展示されていたアサガオの一つ茎(もしくは枝)の一部が上の写真の様に平らになっていて、一方向から葉が展開していた。この様な形状を帯化(たいか)と呼ぶが、上にある説明の通り、上方向にしか葉を展開することが出来ない。もし、この帯化した箇所がひっくり返ってしまうと、すべての葉が光とは逆の方向を向いてしまうことになる。ここから見て思うことは、筒状の茎という形は、どの方向にも葉を展開させることができるため、茎自体...


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