秋の七草と十五夜の記事でススキ(尾花)について触れた。
現在の生活でのススキはセイタカアワダチソウと競合しているというイメージが強いけれども、
一昔前はススキの群生の間にハギがいて、ススキとハギが競合していたのでは?という内容を記載した。
上記の内容に関して、Wikipediaで興味深い内容を見かけた。
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日本では戦後まもなくまでは、家畜の冬季の飼料として、萩の葉が利用された。秋に山から枝ごと刈ってきて、乾燥させて葉だけを取り、干し草などに混ぜ込んで与えた。
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ハギは家畜の飼料として利用されていた。
であれば、ハギの方も人為的な撹乱が頻繁に発生していた低木であるということになるわけで、堆肥としてのススキとの競合間にどちらの種も撹乱が加わって生育が調整されていた。
これで里山の棲み分けが見えてきた。
民家があって、その後ろにススキがあり、その後ろにハギがあり、その先にはヤシャブシやクヌギといった陽樹があって、間にやや陰樹のカシがあり、奥の方に陰樹のシイの木がある。
上記棲み分けの状態を放っておくと、陰樹の方のカシやシイの森がススキの生息域に向かって広がってくる。