日本でゴマの栽培は可能なのか?の記事までで、脂質の観点から食用油についてを見てきた。

食用油に含まれる脂肪酸の観点から、必須脂肪酸であるリノール酸が多く含まれているものは過剰摂取の心配があり、調味料としての風味と健康のバランスをとるのは難しい。

リノール酸の過剰摂取問題について触れてみる


上記の観点で改めて食用油について見ていくと、頻繁に名前が挙がるものとして、


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エゴマ油がある。

エゴマ油中に含まれる脂肪酸の構成は

α-リノレン酸 60%前後

リノール酸 + γ-リノレン酸 20%前後

・オレイン酸 20%前後

・その他脂肪酸 微量

※太字が必須脂肪酸

になっていて、リノール酸の過剰摂取を回避できる。

エゴマ油 - Wikipedia


ここで気になるのは、何故エゴマ油にはα-リノレン酸が豊富に含まれているのだろうか?

この疑問に少しでも近づく為に、エゴマ自身について見ていくことにする。




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エゴマ(荏胡麻)はゴマという名前が付いているけれども、シソ科の一年草だ。

食用で用いるシソとは同種の変種であるそうだ。

エゴマ - Wikipedia


食用油の原料のタネとして収穫するのが、秋頃とゴマの収穫と近い。


シソという言葉から独特の香りを連想するが、その香り成分とα-リノレン酸が関係しているのかな?