サツマイモの花を見かけた。
サツマイモの花を実際に見るのはおそらく初めてだろう。
あまりにも珍しかったので、写真に収めた。
サツマイモの花が何故珍しいかというと、日本の気候に合わせて話をすると、サツマイモの開花時期は秋から冬にかけてで、日本は夏が終わると急激に気温が下がるので、沖縄あたりでないと開花しないとされている。
私の住む大阪でサツマイモの花が咲いているのはたまたまなのか、もしくは温暖化により気候が亜熱帯に近づきつつあるからなのか気になるところ。
という話はここまでにしておいて、この話で気になる事があるだろう。
それは日本ではサツマイモは開花しないのに、どうやって交雑による品種改良を行っているか?
昔は沖縄で品種改良が行われていたらしいが、現在人気の品種は北関東で誕生している。
この答えに関しては、あの美味しい焼き芋の裏にはアサガオがいるの記事で記載したので、話はここまでにしておく。
※枝変わりを利用するという手法もある
次に農学部の育種研卒の身であるので、サツマイモが何処からやってきたか?という遺伝資源を調べてみることにする。
田中勝著 サツマイモ遺伝資源の保存と利用 農業および園芸第 93巻 第11号 (2018年)によると中米、もしくは南米の説があり、日本にはアメリカ大陸から直接海を渡ってきたカモテルート、ヨーロッパ→アフリカ→インドネシア諸島→中国→日本のバタタスルート、他にカモテルートに合流する形のクマラルートがあるが、解明すべき謎が多い。
余談だけれども、
アサガオも中米、南米付近を起源としていると見て良いはず。
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