前回の主要蜜源としてのアザミの記事でアザミは草本でありながら、北海道の養蜂において重要な蜜源である可能性が高いことがわかった。

アザミは林床の日陰の箇所で花を咲かせるらしく、花を咲かせる木の下で共存しつつ、有力な蜜源になるような気がしてならないので、アザミが気になり始めた。


住んでいるところのすぐ横の山に広葉樹の林があって、人とほぼすれ違うことなく行くことができる。

確かアザミっぽいものが自生していたような…ということで早速アザミを探しに行った。


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林床の少し日が当たるところにアザミの群生がいた。


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良質な蜜源なのか?ハチがたくさんいたのはもちろんのこと、チョウもたくさんいて、町中ではあまり見かけないきれいな大きなチョウもいた。




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アザミはキク科で頭状花序と呼ばれる形態なので、一見一つの花に見えるけれども、


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こんな感じの筒状花が集合している。


この花が興味深くて、雄しべ的な要素と雌しべ的な要素を持ち、性転換をする花であるらしい。


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上記のような構造になっていて、


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ハチやチョウが蜜を吸いに花の上にのると、その重みで、


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先端から花粉が吹き出す。

この花粉が吹き出す時期を雄性期と呼び、上の部分が裂けながら花粉がすべて吹き出し終わると、


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写真中央の位置あたりから雌しべが露出する。


ちなみに雌しべが露出して、おそらく受粉したであろう状態が、


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こんな感じ。

花柱が周りのひらひらよりも短くなっている。

雌しべが露出している時期を雌性期と呼ぶ。

※成美堂出版の里山さんぽ植物図鑑 158ページを参考にして記載


他にも興味深い特徴があるけれども、それは次回の記事で触れることにしよう。


-続く-


余談

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アザミのタネを採種してきた。


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