アジサイは土壌のpHが低ければ青、pHが高ければ赤。
ちょうどリトマス紙と逆で紛らわしい。
このpHによって色素の色が変わる話だけど、
実際は土壌のアルミニウムの量が影響しており、
pHが低い環境ではアルミニウムが多いので青になる
という話を以前記載した。
でね、
最近肥料を調べる機会も増え、
せっかくだからとアジサイの花弁を青くする肥料として販売されている肥料の成分を調べてみたら、
原材料はこんな感じだった。
・発酵魚粕
・硫安
・ミョウバン
発酵した魚粕は有機酸が豊富なので、pHは若干低めなのはわかる。
しかしだよ、若干過ぎて影響あるのかな?
おそらく、強力な生理的酸性肥料の硫安を抑えるためだと思う。
あくまで予想だけど。
で、最後のミョウバン
特に指定がないのでおそらく硫酸カリウムアルミニウムのこと。
硫酸カリウムを原料として、
そこにアルミニウムを結合させている。
硫酸カリウムは中性の肥料で、
そこに水酸化アルミニウムを反応させた形になるだろうから、
ミョウバンもおそらく土壌のpHに影響を与えない形状のはず。
となると、
青い花弁にするためには土壌が必ずしも酸性である必要はなさそうで、
アルミニウムが外れやすい形状の肥料を与えれば良いことになる。
今まで不思議に思っていたんだ。
あたり一面青いアジサイ一色の景色があるけど、
安定してアルミニウムは流出されないだろうと。
比較的新鮮な土壌(一次鉱物が多い)と重い土(二次鉱物が多い)では、
アルミニウムの流出のばらつきは違うだろ。