花蜜と花粉に含まれる成分の続き。

前回も挙げた


158900


平凡社から出版されている川那部浩哉編集 シリーズ地球共生系3 昆虫を誘い寄せる戦略 植物の繁殖と共生で見逃してはいけないであろう文章があるのでそれを記載する。


/*****************************************************************/

糖の種類は植物の分類群によっても傾向があり、シソ科やキンポウゲ科の花の花蜜はショ糖を多く含むのに対し、アブラナ科やキク科では単糖類が圧倒的に多い。

/*****************************************************************/

※上記の本の18ページより抜粋


この文章を見て、ふと下記のようなことが頭に浮かんだ。


花蜜の水分量を同じ気候条件であれば一律どの花も一定であるとする。

糖の濃度も花によって大差がないと仮定して、

一方の花ではショ糖(二糖)が多い。

もう一方の花では単糖(ブドウ糖や果糖)が多いとする。


花蜜に含まれる糖がすべてショ糖という極端な条件を持ち出し、

ミツバチが巣に持ち帰った花蜜をインベルターゼによって全量反応させると、単純計算で糖の濃度は2倍になる。


全部がショ糖ということはないだろうし、ショ糖の全量反応もない。

だけれども、上で記載した内容というのが、甘味の濃薄(マーケティング上ではおそらく濃厚な甘みや爽やかな甘みとして表現されるはず)の決め手になるのでは?

なんてことを思った。


P3130008


P3130007


アブラナ科の花は今が旬なわけで、初春に細密したハチミツは爽やかな甘みになるかもね。