これから記載する内容は専門家の立場ではなく、教養として細胞生物学がある素人のあがきのようなものだと思って欲しい。


本題に入る前に好きな言葉の一つだけれども、知らずに怖がるよりも知って怖がる方が良いというものがある。

これは地震等の防災でよく聞く言葉で、地震の発生パターンを知っていると、地震はより怖いものだと認知出来るけれども、知っている分だけ冷静になれるという意味があるように思っている。


これは昨今の某ウィルスの流行騒動でも同じことが言える。

世間で流れる情報は母集団が確定していない致死率と、どこどこの地域で感染したという情報ばかりだ。

これではまるで令和の時代に実態の見えない妖怪に怯えているのと同じように感じ、科学は報道されている内容以上に進んでいる。


というわけで細胞生物学の教養を元に丁寧に辿っていくことにしよう。




まずはウィルスの事だけれども、


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お茶で風邪予防の仕組みを見るの記事でウィルスとはどのような存在であるか?を見た。

存在と表現したのは、ウィルスは自己増殖できないから、現代の生物学では生物として扱われておらず、何かしらに感染して増殖するという特徴がある。

ここで最近の報道で違和感がある内容として、欧米のウィルスは毒性が強いという情報がやり取りされているけれども、そもそもウィルスに毒なんてあったっけ?と言うことで、これもまたメディアが恐怖を助長させているように感じる。

※ウィルスが合成する毒について検索しても見つからず…

毒性 - Wikipedia


おそらく地域によるウィルスの強さは感染力の強さ、例えば感染出来る細胞の数が多いとかではないかと。


ウィルスは宿主細胞の機能を乗っ取ることで増殖するわけで、例えば、HIVであれば、免疫に関わる細胞を乗っ取って免疫不全にしてしまうということで恐れられたが、大半のウィルスはそうではない。

人免疫不全ウィルス - Wikipedia


それを踏まえて、大半のウィルスに当たるはずであるインフルエンザウィルス等の感染で重篤化に追いやられてしまうのか?が次の疑問になる。

この疑問に応えてくれるのが、


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HiCさんによる写真ACからの写真


免疫の向上として春菊はどうだろう?の記事で触れたサイトカインストームという現象だろう。

サイトカインストームについての説明をWikipediaから抜粋すると、

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免疫系が病原体と闘う際には、感染細胞からサイトカインシグナルが放出されてT細胞やマクロファージ等の免疫細胞を炎症部位に誘導する。その後サイトカインはこれらの免疫細胞を活性化し、さらなるサイトカイン放出を促す。通常は、身体はこのフィードバックを見張っているが、時には、制御が乱れて免疫細胞が1箇所に過剰に集中して活性化されることがある。その正確な理由は完全には解明されていないが、新たな高病原性の脅威に対して過剰に反応するためであろうと考えられている。サイトカインストームは臓器組織に重大な障害を与える可能性がある。例えばサイトカインストームが肺で起こった場合には、漿液や免疫細胞が気道に集中して閉塞を生じ、死亡する危険性がある。

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サイトカイン放出症候群#サイトカインストーム - Wikipediaより抜粋


本来、自身を守る為に働いていた免疫が過剰に反応してしまい、自身を傷つける方に作用する。

抜粋に記載されている内容の最後の方に最近、メディアでよく見聞きする肺に関する記載がある。サイトカインストームの知見によって、ウィルスのブラックボックスの部分が少し明るくなり、知って怖がる度合いが増した。


ここで知るべき内容は免疫とは何だろう?ということで、

最近メディアでは免疫を高めることをしよう推奨しているが、闇雲に免疫を高めて良いものか?という疑問が生じる。

免疫についてぱっと思いつく限りで、免疫には侵入者を攻撃する仕組みと、それと同じぐらい大事な仕組みとして恒常性を保つ仕組みがある。

恒常性が保たれていたら、おそらくサイトカインストームは発生しない。

恒常性 - Wikipedia


メディアで紹介してい免疫の向上は前者が多く、後者をほとんど見かけない。

生きて腸まで届く乳酸菌


サイトカインストームが正しいとして冷静になって考えてみると、大事なのは後者の恒常性の維持の方ではないか?

この予想を確実なものにするために、私はまだ免疫についてほとんど知らない状態だ。


次に知るべきことは免疫そのものだということがわかった。