脳内で作用するセロトニンの合成のトリガーは何か?の記事で睡眠に関するホルモンの前駆体であるセロトニンの合成のトリガーについて触れた。
脳内のセロトニンは太陽光の刺激やリズム運動がトリガーとなり合成が促進される。
脳内のセロトニンに関して、もう一つ重要なテーマについて触れておく。
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セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。
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と記載されていた。
女性ホルモンといえばエストロゲンで、エストロゲンの分泌を補う為にダイズのフラボノイドであるイソフラボンを摂取すると良いという情報をよく見かける。
エストロゲンとセロトニンの関係が記載されている報告はないか?と検索をしてみたら、杉山暢宏等 うつ病の性差について 信州医誌,66⑶:185~193,2018にたどり着いた。
この報告が興味深いのが、セロトニンの合成が大きく関与するうつ病に着目して、女性が男性の2倍のうつ病の報告があり、妊娠、産後うつや閉経後うつ(更年期障害)を切り口にして話をすすめている。
セロトニンの合成は中脳縫線核にあるエストロゲン受容体(ERβ)がエストロゲンからの刺激を受け、アミノ酸のトリプトファンを改変する酵素を活性する。
ただ、この話だといくつか疑問点が生じてしまう。
例えば、更年期障害は個体差があるとか。
この先の話は著者の仮設を絡めた展開になるので、ここではこれ以上触れないことにする。
今回の報告を読んで個人的に思ったこととして、
ダイズのイソフラボンが脳のERβに直接作用すれば良いなと。
なんて当たり障りのない内容で締めたいと思う。