蛇紋岩土壌は植物にとって過酷な環境の続きで、植物にとって蛇紋岩土壌は過酷で、その要因がニッケルにあったことを記載した。
ニッケル対策として、植物はキレート作用を有する有機酸によって回避している可能性がある。
最近、キレートの話題が頻繁に挙がるので、この機に見ておくことにしよう。
最初におさえておきたいのが、
ビタミンCことアスコルビン酸はキレート作用を有するのか?ということ。
ここから話を始めていこう。
最近の生成AIの発達というものは凄いもので、気になる事があったら、先生に質問するように生成AI(Gemini)に質問をしてみることにしている。
アスコルビン酸はキレート結合できますか?
の質問に対して、
アスコルビン酸(ビタミンC)は、キレート結合を形成する能力は限定的です。
という返答が返ってきた。
理由も記載されているがそこは省略する。
これを踏まえた上で、キレート結合について改めて見ていくことにする。
キレートに関しては様々な場面で利用するキレートの記事で触れたので、その内容を改めて記載すると、
有機酸ではないが、キレートで最も有名なエチレンジアミン四酢酸(EDTA)で見ていく。
両端にあるカルボキシ基(-COOH)が
※赤文字のMは金属イオン
のように配置するように結合することをキレート結合と呼ぶ。
続いて、Geminiにキレート作用を持つ有機酸の一覧について訪ねたところ
・クエン酸
・リンゴ酸
・酒石酸
・シュウ酸(追加で質問した)
が挙がった。
真っ先に挙がった有機酸の構造について見ていこう。
クエン酸。
カルボキシ基(-COOH)が3箇所ある。
リンゴ酸。
カルボキシ基(-COOH)が2箇所ある。
JaGa - self-made using BKChem and Inkscape, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
酒石酸。
カルボキシ基(-COOH)が2箇所ある。
シュウ酸。
カルボキシ基(-COOH)が2箇所ある。
その他のキレート作用を持つ有機酸として、
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フマル酸。
カルボキシ基(-COOH)が2箇所ある。
real name: Karol Głąbpl.wiki: Karol007commons: Karol007e-mail: kamikaze007 (at) tlen.pl - このW3C-unspecified ベクター画像はInkscapeで作成されました ., CC 表示-継承 3.0, リンクによる
コハク酸。
カルボキシ基(-COOH)が2箇所ある。
最後にアスコルビン酸を挙げていた。
こうやって並べることで有機酸のキレート結合について薄っすらと特徴が見えてきた。
比較的低分子で複数個のカルボキシ基があるのが条件でありそうだ。