少し前の話になるけれども、若山神社のシイ林を囲むようにカシ林の記事の若山神社のシイ林で、カシ林との棲み分け以外でも注目すべき箇所があった。
若山神社という名からこのシイ林には神社があって、当然のことながら参道がある。
参道は人が歩ける為に一定感覚の幅の道が整備されている。
そこには森林生態学の用語で言うところのギャップの状態になっている。
ギャップというのは森林が部分的に壊れていて、林冠のような上を覆うものがないため光が差し込む。
ギャップがある場所は植生が異なるらしく、若山神社の参道にある木に注目してみると、
おそらくツバキ科のサザンカらしき木が植わっていた。
花が八重咲きなのでおそらく人為的に植えたものだろうな。
人為的に植えたものであっても、人はここにサザンカが育つ事を知っているであろうからここに植えたわけで、これも森林を理解する上での立派な知見となるはずだ。