花がたくさん咲いたということは?に引き続き、身近にある花に目を向ける。
近所の山道でシャガの花が咲いていた。
写真が撮れなくて残念だけれども、ハチかアブらしき昆虫が花に集まっていた。
この花がどんな構造なのか?近寄ってマジマジと見てみることにした。
シャガはアヤメ科アヤメ属の多年草で、
斜め上から見るとこんな感じ。
どうやら矢印の個所に蕊と花蜜があるっぽい。
更に詳しく見てみると、中心にあるひらひらとした花弁と下の模様がある花弁のところの上のひらひらとした花弁側に
蕊があった。
この花と花蜜を吸いにきた昆虫のことをイメージすると、花の奥に顔を突っ込んだ時に背中あたりに花粉が付着するイメージになるので、これは雄蕊だろうか?と想像出来る。
それでは雌蕊はどこにあるのだろうか?
マジマジと見てみたけれども、どこにあるかわからなかった。
帰宅してから成美堂出版の里山さんぽ植物図鑑のシャガのページを開いてみた。
どうやら雌蕊はひらひらした花弁の先端あたりにあるようだ。
それよりも意外だったのが、
シャガは3倍体でタネが出来ないらしい。
タネが出来ないということは受粉する必要がない。
受粉する必要がないのに花蜜がある?
シャガには本当に花蜜があるのか?
ハチっぽい昆虫やチョウが時々とまっていたので、おそらく花蜜があると見て良いだろう。
おそらくタネがつかなくなったのは、そう昔の話ではないだろうから、
受粉の必要がないのに花蜜を合成し続ける無駄は、自身の体が変化してすぐになくすということができないのだろうな。
もしかしたら、受粉に関係なく昆虫が寄ってくる事にメリットがあるのかもしれない。