睡眠やストレスの少ない生活は風邪をひきにくくするという話がある。
これは何故なのだろう?今の知見を集めれば何かわかるかも?
ということで、
医療系の国家試験の参考書としてよく読まれているらしい講談社から出版されている齋藤紀先著 休み時間の免疫学 第3版という本を購入して読んでみた。
後半にストレス、免疫とアレルギーの関係性の話が記載されていて、その話を整理すると、
ストレスを感じる → 交感神経からカテコラミンという神経伝達物質が分泌 → T細胞(細胞性免疫)を抑制
という流れになるらしい。
※カテコラミンにはアドレナリンやノルアドレナリンが含まれる
復習がてら、体液性免疫と細胞性免疫について再び触れると、
主に細菌向けには体液性免疫(好中球)のB細胞が働き、ウィルス向けには細胞性免疫のT細胞(感染細胞のアポトーシスを誘発)が働く。
※B細胞とT細胞の活性具合のバランスが崩れすとアレルギーに繋がるけれどもこれ以上は触れない。
細胞性免疫が落ちるということは、ウィルスの感染に対して弱くなってしまう事に繋がる。
交感神経は生きる上で超重要な神経であるので、活性をまったくのゼロにするのはそれはそれで問題であるはずなので、交感神経のオンオフといったメリハリが大事であるはず。
食べ物の摂取でなんとかできないかな?と考えてみたところ、
神経細胞に抑制的に働くGABA(γ-アミノ酪酸)が頭に浮かんだ。
GABAの摂取は睡眠の質が上がると言われることが多い。
睡眠は交感神経の鎮静であるわけで、細胞性免疫の抑制的な働きを抑えることが出来るようになる。
実際のところ、どうなのだろう?