前回のストレスは免疫の何が低下するのか?の記事で、

ストレスを与えるとウィルス向けの獲得免疫である細胞性免疫の機能が低下する仕組みを見た。

前回は軽く触れただけだが、細胞性免疫と体液性免疫の差が極端になると体液性免疫の方もアレルギーの方に向かい、免疫として使い物にならなくなる。


それを踏まえた上で、前回の記事の末尾に記載した疑問のストレスを軽減するGABAの摂取は獲得免疫に対してどうなのだろう?という疑問を解消すべく、検索してみたら、

ヒトへのガンマアミノ酪酸(GABA)投与によるリラックスおよび免疫増進効果 BioFactors 26 (2006) 201-208 IOS Press

という研究報告に行き着いた。


疑問に合わせて結果を要約すると、ストレスを与えられた被験者がGABAを摂取したところ、不安を示す脳波が下がり、リラックス時の脳波が上がった。

更に唾液中のIgAの量にも影響を与えた。


結論には乳酸菌を自然発酵して生成されたGABAの価値について触れていた。




GABAは興奮状態の鎮静作用をよく聞くけれども、細胞内のpH調整としてグルタミン酸からGABAに変わる時にpHを高めるといった、細胞の恒常性の維持に関わる作用もある。


この観点を更に加えると、


ドンピエロさんによる写真ACからの写真


発酵前の原料にアミノ酸を豊富に含む味噌という発酵食品のことが頭をちらつく。

ついでに乳酸菌飲料を摂取すると花粉症(アレルギー)が軽減されたというのが、昨年の今頃流行ったけれども、それもなんとなく繋がってきた。


-続く-


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