前回のコロナウィルスについて知るの記事で、ウィルス学の専門書を頼りにコロナウィルスについて整理してみた。

コロナウィルスはボルティモア分類によると、一本鎖+鎖RNAウィルス [ ssRNA(+) ]に分類されている事がわかった。

あとはssRNAの名称に従い、コロナウィルスの特徴を生命科学の視点でクリアにしてきたが、前回の記事では+鎖について触れる事はできなかった。


+鎖に触れる為には生命科学のセントラルドグマを把握する必要があるから…



と思ったが、前回の記事でセントラルドグマについて大体触れていた。





前回の記事で、RNAの不安定さを表現するために、パソコンにあるデータをUSBメモリにコピーしてから、コンビニの印刷機で印刷をするを例にして、パソコンをDNAに、USBメモリをRNAに例えて話を進めた。



今回はセントラルドグマをイメージしやすくするために、前回のプリンタの箇所を3Dプリンタに置き換えて話を進める。

3Dプリンタといえば、パソコンにある情報を元にいろんな形のものを作り出す。

3Dプリンタで物体を作り出す時にパソコンからUSBメモリに設計図をコピーして、3Dプリンタで設計図を元に作り出す。

※パソコンと3DプリンタをLANで繋いでデータのやりとりというのは無しで。

3Dプリンター - Wikipedia


DNAを含む細胞の中でも、上記のイメージの一式があり、3Dプリンタに当たるものを、リボソームと呼んでいる。

リボソーム - Wikipedia




あと、セントラルドグマを理解する為に必要な情報は、



パソコンに見立てたDNAが所持している情報そのものを二つにして、一式を細胞に見立てているので、この一式が二つになるという細胞の複製の概念となる。

セントラルドグマ - Wikipedia


まるで囲まれた一箇所が、



このようなイメージになる。

中央の赤丸がDNAのある場所で、赤丸を囲うようなオレンジの箇所にリボソームがある。

DNAからリボソームに生体の設計図を持っていく為にmRNAを利用する。




セントラルドグマをイメージしたことで、コロナウィルスのssRNA(+)の+鎖を理解する準備ができた。

+鎖は英語でPositive-senseとされ、RNAウィルスが宿主の細胞に感染できたら、RNAウィルスの設計図であるRNAはmRNAとして振る舞う。

RNAウィルスの複製の際は、一旦鋳型用のRNAを作り出し、本体のRNAを合成する。

その間、本来動いていたDNA由来の何らかの合成とDNA自身の複製がストップする。


今までの例に合わせて話を進めると、



赤いUSBメモリをRNAウィルスに見立て、赤いUSBメモリがいきなり入り込んできて、パソコン由来の黒いUSBメモリを使えなくして、3Dプリンタに赤いUSBメモリの情報を合成させつつ、赤いUSBメモリ自体も大量に複製させる。

赤いUSBメモリはチャンスを伺って、次の製造ラインに忍び込んで、同様の事を行う。


もし、3Dプリンタで何かを作って商売している身だとしたら、工場に赤いUSBメモリなんて入ってほしくないし、もし入ってきたら全力で駆除するよな。

その全力の駆除こそが自然免疫に相当する。


駆除した後、製造ラインに赤いUSBメモリは入ってきて欲しくない。

であれば、赤いUSBメモリを持ち込む輩をブラックリスト化し、警備を強化して再び侵入されることを防ぎたくなるはず。

この再侵入させない仕組みが獲得免疫に相当する。

そもそも免疫とは何なのだろう?


追記

ウィルスがどうやって細胞に入り込むか?については下記の記事に記載している。

お茶で風邪予防の仕組みを見る