レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちたの記事で、夏期灌水中のナズナ種子の死滅について触れた。

種子の死滅について考える時に、逆に灌水しっぱなしにも関わらず生き残るタネがいることが不思議でしょうがなくなった。


生き残るタネとそうでないタネ。

この違いは何なのだろう?


タネの死滅について考えてみることにした。




タネの死について考えられることとして、タネの中身が食べられるか腐る事が挙げられる。

腐るという現象も水田中のカビや細菌の作用に因るものなので、食べられると同義で考えて良いだろう。


写真が無いのでイメージで進めるが、タネには固い種皮があって、カビ等がそう簡単に内部に入れない構造をしている。

種皮の一部に種子孔という穴があり、そこから水と共に侵入できるが、一般的に休眠中のタネの種子孔は塞がっていて侵入できないとされる。




死滅に対してヒントになるかもしれないこととして、作物のタネを蒔く時に種皮をヤスリがけや刃物で傷付けたり、酸の液体に浸して種皮を少し溶かす事で発芽率を高める発芽処理がある。

夏期の灌水でナズナのタネが水に触れる時間が長くなり、水の作用によって種皮や種子孔に何らかの変化は十分に考えられる。


種子孔が広がり、中にある栄養豊富な子葉に到達して、中身が腐るといった事があるのかな?と想像した。




他に種子の休眠の覚醒があるが、ここに踏み込むのは大変なので、読み物のリンクのみ記載しておくことにする。

川上直人 種子休眠・発芽の生理とメカニズム - 牧草と園芸 第69巻第4号(2021年)