ドングリとポリフェノールと森の動物たちの記事で、ドングリにはポリフェノールがあり、大量に摂取すると中毒死することがあるという内容を記載し、それであればドングリを餌にしている森の動物たちはどうして無事なの?という疑問を投げかけた。
それに対して、素晴らしい研究結果があるので、今回はその結果を紹介する。
被食防御物質タンニンに富むドングリをアカネズミが利用できるわけ - 独立行政法人 森林総合研究所 - 国立研究開発法人 森林研究・整備機構のページを読むと、
NOZO - 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
アカネズミにおいて、唾液と腸内細菌の働きによってタンニン(ポリフェノール)を無毒化して食しているそうだ。
無毒化する仕組みはアカネズミがタンニンを含むドングリを食べると唾液中のタンパク質がタンニンと結合し、タンニンの作用を阻害する。
この無毒化したタンニンを腸内細菌のタンナーゼ産生細菌によって再利用される。
タンナーゼを調べてみると、
Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる
二没食子酸(もっしょくしさん)の中心のOの箇所を切り、
Harbin - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる
二つの没食子酸にすると記載されていた。
小さくすることでポリフェノールの反応性を小さくして、渋みを減らしているのか。
漠然としているけれども、タンニンを小さくしている細菌がいて、タンナーゼの作用も土の形成に関わっているのかな?なんてことを思った。