加水分解型タンニンやシュウ酸鉄錯体で有機酸のキレート作用を見るまでの記事で土を構成する上で重要な縮合型タンニンの構造や働きについて見てきた。
これらを踏まえた上で、ベンゼン環を持つ化合物のもう一つの大きな括りである
real name: Karol Głąbpl.wiki: Karol007commons: Karol007e-mail: kamikaze007 (at) tlen.pl - このW3C-unspecified ベクター画像はInkscapeで作成されました ., CC 表示-継承 3.0, リンクによる
リグニンについて触れていくことにする。
リグニンといえば、真っ先に思いつくのが、
木の幹だろう。
冒頭のリグニンの構造は一見すると複雑なように見えるが、
※上からp-クマリルアルコール、コニフェリルアルコール、シナピルアルコール
モノリグノールと呼ばれるベンゼン環(六角形の箇所)を含む化合物と、
トリシンというO-メチル化されたフラボノイド(イネ科植物のみ)が結合しあってできた化合物であるらしい。
これらの化合物の合成経路や重合方法を見ていけば、土の理解はより一層深まるかもしれないので、丁寧に見ていくことにする。