キレート作用を有する有機酸とは何なのか?の記事で、キレート作用を持つ有機酸について触れた。
キレート作用を持つ有機酸で真っ先に挙がるものがクエン酸で、
複数個のカルボキシ基(-COOH)を持つことが条件であるらしい。
今回はこれらの有機酸が金属とどのようにキレート結合(キレート錯体と呼ぶ)するかを見ていくことにする。
前回の記事で最も小さな分子の有機酸であるシュウ酸と鉄で形成されるシュウ酸鉄錯体について見ていくことにする。
生成AI(Gemini)に上記の内容を質問してみたところ、
シュウ酸と鉄でキレート錯体を作ることは、非常に一般的な実験であり、美しいエメラルドグリーンの結晶を得ることができます。
との返答が返ってきた。
最も一般的なのが、トリス(オキサラト)鉄(III)酸カリウム (K3[Fe(C2O4)3]·3H2O)であるそうなので、検索をしてみたところ、
という構造であった。
三個のシュウ酸の中心にある鉄はFe(Ⅲ)だ。
トリス(オキサラト)鉄(III)酸カリウムのシュウ酸鉄錯体は光還元されるらしく、
2[Fe(C2O4)3]3− + hν → 2[Fe(C2O4)2]2- + 2CO2 + (C2O4)2-
でFe3+がFe2+に還元されている。
※hvは光を照射したという意味
シュウ酸と鉄のキレートで、有機酸と金属のキレートが想像しやすくなった。
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