Hans BraxmeierによるPixabayからの画像
パンから得られる知見を栽培に活かせるか?でライ麦パンに触れた時、酵母では発酵しにくいライ麦を混ぜるのは何故だろう?と気になった。
技術的に難しい素材を組み込む時には大きく分けて2つの理由がある。
一つは品質の向上と、もう一つは主となる小麦の栽培が難しい地域で小麦を補てんするように利用する。
Mahie, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
栽培者がライムギという名称を見聞きしたときに思い浮かべるものとして緑肥としての活用がある。
秋冬の緑肥としてライムギとエンバクがあって、どちらのムギを採用しようか迷う時があるけれども、もしかしたらライ麦パンからの知見でこの迷いが消えるかもしれないということで、良い機会なのでライムギについて読んでみることにする。
ということで早速Wikipediaを開いてみると、
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ライ麦はほかの穀物よりも耐寒性が強いため、小麦が生育できない寒冷地においてもライ麦は成長できる。また、ライ麦はほかのほとんどの穀物よりも貧しい土壌で生育することができる。そのため、特に砂地や泥炭地などでは特に貴重な作物である。しかしこのやせ地での生育を可能にしているのは、根が深く張り巡らされて養分を地中奥深くから吸収することができるためであるため、地力を消耗しやすく、また吸肥性が高い。一方で根が深くなるために、根を張り巡らせづらい粘土質の土地では生育しにくいが、粘土質以外の土地ではたいていよく生育し、強酸性土壌でもアルカリ性土壌でも生育するなど土質をあまり選ばない。砂地を好み根が深くなるため、砂丘などの土壌流出の防止に効果が高い。
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※ライムギ#栽培 - Wikipediaより抜粋
ライ麦パンでライ麦を加える理由は冒頭の小麦を補てんする意味合いが強そうだ。
ライムギの知見から緑肥として活用する時は自身の畑が粘土質の土質でないこと。
根がたくさん張って養分に対して貪欲なので、栽培後に鋤き込むことで深いところの養分を作土に移動できる。
といったことが利点ではないだろうか。
ライムギが砂地を得意とすることがわかったので、選定に迷うエンバクがライムギの逆の土質を得意としていれば良いな。
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