前回のレンゲ米は美味しいのか?の記事で、緑肥で期待できる効果を整理した。

緑肥の期待できる効果を踏まえた上で、水田の冬季にレンゲを育てることが次作の米の食味に影響を与えるのか?を考えてみる。


先に米の品質を再度挙げると、水田で上流から流れてくる水の水質が大きな影響を与えていることは間違いない。

米の美味しさは水の綺麗さというけれど


水質というのは主にどのような金属イオンが溶けているか?でおそらく鉄、マグネシウムや水溶性のシリカが豊富な程、米の食味は向上しているはず。

イネがシリカを吸収すると


ミネラルの吸収に関して、緑肥の吸収しにくい成分を吸収しやすい形に変えるという効果が期待できる。





クローバの根圏で起こっていることの記事で、難分解性有機物である剪定枝の山にクローバが繁茂したという記事を記載した。

このクローバを引き抜いてみると、



根に白い菌糸がびっしりと付いていて、クローバの群生をかき分けてみると、



キノコがびっしりと生えていることが多い。

キノコといえば、難分解性有機物が土になる過程で必須の糸状菌で、剪定枝の山において、根元にキノコが生えるのはクローバにとって有利なことである可能性が高い。


根圏微生物フロラという植物の根と土壌微生物の共生において、クローバの土壌微生物との共生の能力が抜群に高いらしい。

植物は自身の根元に菌を呼ぶ




クローバとレンゲは比較的近いと期待して、緑肥としても同様の効果を期待できるとして、次に植物生育促進根圏細菌に触れる。

共生している微生物が分泌する酸によって、土壌中の鉱物由来の金属(微量要素)がキレート作用によって吸収しやすくなる。

植物生育促進根圏細菌(PGPR)のこと

重要だけど扱いにくいものでもある二価鉄


土壌微生物と共生した緑肥によって、土壌中の吸収が難しい成分を容易な形にして、次作に繋げる。

レンゲ米は上記の作用を活用するので、きっと美味しくなるだろう。


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