中性脂肪とは何か?の記事で、単純脂質の中性脂肪について見た。


fat_structure


中性脂肪はグリセリン(グリセロール)に脂肪酸が1〜3個付与した形となっている。

脂肪酸は必須脂肪酸とは何か?の記事で見た通り、摂取した糖質の余剰分が解糖系を経て生合成されることを見た。


中性脂肪の主な役割はエネルギーの貯蔵であるため、脂肪酸が糖質の余剰分で生合成されているという内容はしっくりとくる。

脂肪酸の生合成の次に気になる事といえば、


Glycerin_Skelett

NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる


グリセリン(グリセロール)の生合成になる。




グリセロールの生合成について早速検索をしてみたら、タカラバイオ株式会社から販売しているグリセロール 3- リン酸脱水素酵素(GPDH)活性測定キットの説明書がわかりやすかったので参考にしてみる。


説明書に記載されているのは、グリセロールではなく、トリアシルグリセロール(中性脂肪)の生合成なのだけれども、グルコース(ブドウ糖)から


DHAP_struct

David T. Macpherson - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる

ジヒドロキシアセトンリン酸 - Wikipedia


ジヒドロキシアセトンリン酸、


Sn-glycerol_3-phosphate

Mzaki - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる

グリセロール3-リン酸 - Wikipedia


グリセロール3-リン酸を経て中性脂肪が生合成されることになっている。


ジヒドロキシアセトンリン酸は解糖系の中間生成物であるため、グリセロールの方も糖質の余剰分から生合成されると認識しても良いはず。

解糖系 - Wikipedia