幻の黄色いアサガオに迫るためにキンギョソウを見るまでの記事でアサガオ等で様々な色の色素を見てきた。
色素の中には淡黄のような薄い色の色素があったり、pHによるアントシアニンの色の変わり方を見るで見た無色の色素というものもある。
無色の色素は色素ではないのでは?という疑問が生じるかと思うが、これからの話で無色の色素というものが大事になってくる。
主に黄色の花で、人の目では鮮やかな黄色に見える花がある。
うちには紫外線透過・可視光吸収フィルターがないのでリンクで済ますが、昆虫の目から見ると、
ダイコンの花にあるような蜜標があるそうだ。
※蜜標は花弁にある線状の模様
紫外線透過フィルタで撮った花 - 福原のページ(植物形態学・生物画像集など)
蜜標は花を訪れた昆虫に対して花蜜がどこにあるかを誘導するものだとされている。
つまりは無色だと思っていた色素は実は紫外線を反射する色素であって、人には認識できない波長の色という事になる。
この人には認識できない色素というのが、植物や昆虫だけでなく人の健康にも重要になってくるわけで、これからその話に触れていこうかと思う。
-続く-