先日、大阪市立自然史博物館で開催中の特別展昆虫に行ってきた。
昆虫博物館は小学生の頃に父と一緒に行った以来で、今回が20年ぶりくらいだろうか。
博物館や展示会に行く前に、知識の基礎を固めておくと、得られるものが変わるというのは常識のようなものなので、事前に昆虫に関する読み物を読んだ。
石と恐竜から学んだ沢山の知見で触れたけれども、
進化の観点から様々な考察が記載されている書籍から入るとイメージしやすいということを知ったので、
昆虫も進化の観点で書かれている本を読んでみることにし、
1年程前に近所の本屋で平積みされて気になっていた本を購入してみた。
河出書房新社から出版された昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略
和訳では最強の生物と訳されているが、英訳はPlanet of the bugsで昆虫の格闘としての強さではなく、様々な環境をたくましく行きてきたといった内容が記載されている。
遥か昔、まだ全ての生物が海で棲息していた頃、
三葉虫から進化したサソリのような節足動物が陸上で生活を始めた。
脱皮という無防備な時期を効率的により短期間で終了するために脚の本数を減らして対応してきた過程を
現存する翅なしの六脚類と合わせながら仮説が立てられている過程が記載されている。
地質時代に合わせて、昆虫はどのように進化していったか?が丁寧に記載されていて、
翅の発生や飛ぶといった不思議な行動も少しはイメージしやすくなっていった。
諸々の内容はこの本を読んでもらうとして、
ここでは毒針を持つハチについて触れたいと思う。
何故、ハチについて触れるのかと言えば、
最近、近所のミカンの木にチョウが卵を沢山産み付けたが、数日が経過しても何故かイモムシが見当たらない。
この木の2mぐらい離れた所にアシナガバチの巣ができていた。
アシナガバチといえば狩りをするカリバチの一種だ。
カリバチはチョウやガの幼虫を狩る。
ガの幼虫と言えば、栽培において非常に厄介な虫が多いことで有名なので、
カリバチについて知っておいて損はない。
他にミツバチという花粉や花の蜜を集めるハチもいて、
ミツバチも栽培を含めた産業にとって非常に重要であるので、
ハチについて触れておいて損はない。
というわけで、
早速、ハチについて触れようかと思ったが、
今回の内容が長くなったので、続きは次回にする。
-続く-