先日の台風で葉が折れたということでネギをいただいた。
許容範囲内の折れ方だったけど、
栽培者の名誉等もあるので、
念の為に折れた箇所は撮影しないでおく。
でだ、
頂いたネギの根がそれはもう真っ白だった。
野菜の栽培と販売に関わったことがある者として、
根の白さというのは無意識のうちに見てしまう。
なぜならば、
作物の品質は根から!
根が健全であれば良品である可能性が高い!
ストレスを感じた根は色がくすむ!
という固定観念のとらわれているので、
ついつい根のコンディションを見てしまう。
ここの土は大層良い土なのだろうと思いきや、
酸素供給剤を使って栽培していたとのこと。
酸素供給剤というのは、
過酸化カルシウムのことで化学式にするとCaO2
これを水に溶かすと、
CaO2 + 2H2O → Ca(OH)2 + H2O2で
水酸化カルシウム(消石灰)のCa(OH)2と過酸化水素のH2O2が生成される。
で、過酸化水素はしばらくすると
2H2O2 → 2H2O + O2で酸素を放出する。
ということで、
過酸化カルシウムを溶かした水をネギに与えていた。
カルシウム補充と、土壌のpHの調整、さらには根に酸素を与えるということで、
年々雨が多くなる傾向にある日本では、
作物の生育の支援の一つとして、酸素供給と言う視点は必要かもな。
参考