摂津峡のホルンフェルスに引き続き、
ミニガイドNo.25「大阪の地質 見どころガイド」 - 大阪市立自然史博物館友の会ネットショップ
大阪の地質の本を読んでいると、二上山(にじょうざん、またはふたかみやま)周辺の凝灰岩が気になった。
何故気になったのか?といえば、
地質に興味を持った頃の初期に購入した本にも二上山のことが記載されていた。
というわけで早速行ってみた。
行く前に二上山について触れておくと、
※奈良側から二上山を撮影
※黄色の個所が1500年前〜700万年前に噴火した火山の岩石類で、ピンクの個所が古期領家変成帯の花崗岩類
二上山は大阪と奈良の県境にある山で、約1500万年前に噴出された火山岩類から出来ている。
様々な種類の火山岩や火山灰が岩石化した凝灰岩を見ることが出来る。
この山には溶結凝灰岩という変わった凝灰岩もある。
二上山の凝灰岩は古くから石材にされていて、石材の加工技術が発達していなかった時代に二上山の凝灰岩は重宝されていて、法隆寺の土台等で利用されていた。
これらの内容を踏まえて本題
大阪側の太子町から入り、傾斜を少し登ったところに、
鹿谷寺跡という寺院の跡があった。
この遺跡は凝灰岩の採石場跡に造られた8世紀頃の寺院の跡らしい。
周辺を見渡すと、
採石していたと思われる凝灰岩らしきものがある。
これを凝灰岩だとして、まとまった凝灰岩があるところで知りたいことと言えば、凝灰岩が風化して形成されたであろう土がどのような色をしているのか?
ということで、
植物の根が入り込んで侵食している個所を見てみると、
こんな感じになっていた。
今の時点ではここから斬新な何かを得られることはないけれども、知見の一つとして記録しておくことにしよう。
珍しいとされる溶結凝灰岩だけれども、二上山の入り口からそれらしきものが見えたけれども、諸事情により実際に近くで見れる個所まで到達することが出来なかった。
数年後に再び二上山に訪れ、今回見れなかった各所を見て回りたい。