地域の中では比較的早めに刈り取られた田で、
ひこばえが発生していた。
ひこばえは作中の施肥が過剰であったため、肥料の使い方に無駄があってダメだ。という意見を度々見かける。
施肥が過剰であるため、作中のイネに対しても過剰であった可能性があり、食味を落とすという意見すらある。
このひこばえに関しての内容でふと違和感を感じた。
観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうですの記事でも触れたが、常に水を張り続ける水田においても緑肥による土作りの価値を感じた。
ひこばえにある施肥過剰が悪であるという考え方と、それにも関わらず稲作時はイネの養分のみを与えるという慣習は、光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したいで触れた問題と相成って、知らぬ間に微量要素欠乏の問題が蓄積されていく。
ひこばえが発生する要因の施肥の余剰分を緑肥に回せば、土が弾力を持ち、詳細は端折るけど、次作では肥効が緩やかになり、たとえひこばえが発生するような施肥設計でも食味は向上するはず。
※合わせて耐性も向上する
施肥に余剰があったからダメだという数字主義的且つ合理的な発想が、
ウンカによる被害を助長させているのだろうなと。
緑肥をする時は、水路の整備によって田への微量要素の流入が減少していることを考慮して、土壌改良材の使用は必ず意識する必要がある。
開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと再び
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