劣化で減った保肥力を増やせで劣化した鉱物に対して有機酸を増やすことで保肥力を増加させるということを記載した。
有機酸というのは米ぬかの様なデンプンやタンパクが潤沢に含まれているものを分解すれば生成される。
で、デンプンやタンパクは何が有機酸まで分解するかと言えば、
土壌の微生物だよね。
ここでいう微生物は菌以外にもダニとかも含まれる。
で、菌とかダニとかも体を構成するからには、当然、タンパクを形成するだろうし、菌や細菌のなかには、
有機物を分解する為に消化酵素を土壌に放出している。
この時放出される酵素もタンパクだ。
これらのタンパクが分解されることで有機酸の一種のアミノ酸ができるわけで、微生物の死骸や放出物からも有機酸が生成されることになる。
この時出来るタンパクの分解過程をPEON(:Phosphate-buffer Extractable Organic Nitrogen)と呼び、特殊な溶液で抽出した準安定型のタンパク断片で、このPEONが団粒構造の構成成分として考えられている。
つまり、食品残差系の有機物を土壌に投入して、適切な環境で土壌微生物の活性が増えれば、土壌の中で団粒構造の成分が増えていくという風に考えられるわけだ。
PEONだったら、土壌の緩衝性が増えるかもしれないね。