P9200191


物理性を高めた田のイネが先日の大型の台風で倒伏した。

暴風でイネが倒伏する要因を挙げると施肥設計で肥料が多く穂重になったと考えられているが、この田は周辺の田や昨年よりも減肥(2割減)した上、追肥もしていないところなので、意図的に与えた肥料分は少ない状態になっている。

今年は稲作で追肥をしている方をよく見かける


土壌の物理性を高めることで地力が増しているか?

肥効が良くなっているのか?

おそらく両方だろうけれども、来年は更なる減肥が必要だという結論に至った。


P9200192


興味深いことに、機械植えしたところは倒伏がなくて、手植えしたところは倒伏があった。

手植えした箇所は株間が広くなっていたので、穂重が増したのか?

株間の風通りが良くなったのか?

台風によって来年への課題が色々と挙がった。


国内で海外依存率を減らすための栽培技術の確立は急務なので、前の栽培方法に戻るのではなく、課題は一つずつ突破していく必要がある。


一度入れてしまった肥料分を抜くのは難しい…

畑作や稲作問わず、土の物理性の改善をする時の施肥設計の減肥のさじ加減は難易度が高い。


関連記事

稲作に秘められた大きな可能性

養液栽培の養液の交換回数を減らすことは可能か?

台風対策とESG

イネがシリカを吸収すると