近所の田付近を歩いていると、今年は追肥をしている方がよく目に付く。
この地域では、大体の田で同じ一発肥料を同じように施肥していて、施肥設計で工夫されている方はほぼいないらしい。
それにも関わらず、追肥をしている方が多いのを見ると、一発肥料の設計が通用しなくなっているという不安が生じてくる。
通用しなくなっているのは年々劣化が進む土壌に因るものか?
それとも猛暑日が増えてしまったことに因るものか?
ここで興味深い事として、
いつも観測している物理性を改善して一発肥料の2割減肥を行った田では今の所、追肥が必要な状態には陥っていないということだ。
追肥を行っているところは減肥していないので、上記の田と比較すると追肥している田は一発肥料の使用量が多いことになる。
それなのに追肥を行う必要が生じているところから、環境条件によってイネ自身が肥料を適切に吸収できていない可能性が高くなる。
個人的には中干し期間に猛暑日がぶつかってしまった事による高温障害では?とアタリを付けている。
肥料代が高騰している状況において、施肥した肥料分を適切に吸収できないという状態は痛すぎる。
イネに吸収されずに土に過剰に残ってしまった肥料分は病気を呼ぶはず。
土壌中の糸状菌が植物に対して病原菌となるか共生菌となるか?は施肥次第
今回の内容の詳細は次回に記載する。
-続く-
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