前回は土壌が強酸になった時の話を記載した。
土壌診断でpHの測定があるぐらいだ。
強酸だけを見たいわけではないだろう。
と言うわけで、pHに関して有名な資料を1つ
(JA全農 肥料農薬部 施肥診断技術者ハンドブック 2003 44ページから引用)
土壌のpHと肥料成分の溶解・可給性、つまりは土壌のpHで肥料の吸いやすさが変わるというもので、各養分の太い箇所のpHがその養分の吸いやすいpHになる。
たとえばカリウムならば、pH5.0付近だとほとんど吸収できず、pH6.0ぐらいから吸収できる様になり、pH7.5で急激に吸収できなくなり、pH8.5で戻る。
この図を見ると、すべての肥料が万遍なく吸収できるpHが6.5~7.0となり、土壌は微酸性であればすこぶる調子が良いらしい。
pH6.5だとモリブデンがあまり吸収できないが、pH7.0で鉄が吸えなくなるよりは被害が小さい。