基肥の自動計算に挑戦してみるで基肥の自動計算の要素の一つの腐植がどのように測定されているか調べる必要がある。


というわけで、

腐植の測定法でどのようなものがあるか調べてみた。


土壌中腐植物質の簡易測定方法の開発 - 群馬県立産業技術センター研究報告(2010)という論文が検索に引っかかった。

※以後の画像は上記の論文からの引用


腐植の測定方法の前に腐植の構造を見ておくと、



あくまでモデルですが、上記のような構造になっている。

複雑な構造の末端にはカルボキシル基(-COOH)や水酸基(-OH)が存在しており、土壌中での水の保持やpHに対する緩衝性、更には化合物中の電荷の偏りによるイオン保持作用などを示す。

腐植は動じない

マイナス増やして、大事なものを蓄えろ


このモデルを見る限り、ここでいう腐植はリグニン由来の仮説に近いね。


では、この論文でどのように測定しているかを読んでみると、

分光光度計で紫外-可視吸収スペクトルの測定を行っている。


DNAの量の測定の時とほぼ同じだろうけど、

水に溶けたサンプルに対して光を当ててサンプルが光を吸収するので、

サンプルを貫通した光と照射した時との波長の差から量を計算する。


腐植自体がモデルレベルで、

しかもピュアな腐植を抽出するのは難しいだろうから、

あくまで参考レベルで捉えておけば良いだろう。


余談だけど、

この論文の続きに腐植によるCECの影響の結果があるが、



腐植量に対して、相関係数がR2=0.7とかなり高めの正の相関が見られている。

相関係数は0〜1までの数字で0.7だと腐植≒有機物の増加の関連ありと見なして良いはず。




前に土壌中のアルミニウムが腐植と強く結合して、

長期間保持されるという内容を記載したけど、

土壌のアルミニウムが腐植を守る


その内容を含めると、

腐植のパフォーマンスを高めるための施策は意識しておいた方が良さそうだ。