夏の風物詩の枝豆の記事で枝豆(未熟なダイズ)はダイズと比較して、カリウムやカロテノイドが多いという内容を記載した。
これらの成分はおそらく、これから登熟するダイズの実に養分を転流する為に必要なのだろう。
養分転流を行うには、実自身で光合成を行う必要がありそうで、その為のカロテノイドと、実自身の浸透圧を高める為にカリウムといったところか。
熟したダイズでカリウムが減るのは、実の脱水時にカリウムが他の箇所に転流するからだろう。
この内容が頭に浮かんだ時に思ったこととして、枝豆の栽培はダイズの栽培よりも土壌を酷使するのではないか?と。
直感的な判断になるが枝豆は収穫時の養分の持ち出し量が多く、
栽培でダイズは酸素を好み、浸水を嫌う特徴から、サブソイラ等で無理やり物理性を高める栽培が主流になっていることから、金属系の養分の損失(持ち出しと酸化)が著しく高いのでは?と頭に浮かんだ。
※サブソイラは土の固い層を物理的に破壊して、水の通り道を作り、水はけを良くする機械のこと
ここに家畜糞による土作りが組み合わさったら、金属系要素の酸化が加速して、年々栽培が難しくなり、10年後ぐらいに栽培できないような環境になってしまう。
枝豆が今後の猛暑日が増えるであろう状況で、人の健康を維持する切り札であるとすると、土壌劣化による枝豆の品質低下は何かと面倒なことになりそうだ。
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