先日のニュースで台風の影響で10月なのにサクラが咲いているというものがあった。
というわけで、早速、開花しているサクラを探しに出かけた。
一つの花を咲かせている木を見つけた。
秋に咲くサクラもあるので、念の為に春に咲くサクラの品種であるか?を調べたところ、写真の品種は問題なく春に咲くサクラのようだ。
このサクラが咲いた原因は、台風によって落葉してしまったことが原因らしい。
冬を超え、春になって花を咲かせるサクラは、冬になる前に花芽を形成しておいて、花芽を休眠させて寒い冬を越す。
暖かくなったことを合図に、花芽の休眠を解除させて開花するという仕組みがある。
冬になる前に花を咲かせてしまったということは、花芽が形成された後の休眠が上手くいかなかったことを意味し、その背景には休眠に関する植物ホルモンのアブシジン酸が上手く形成されなかったということになる。
これと似たような話は果実内発芽の時にみたね。
台風によって現役で活躍していた葉が落ちる。
それによって休眠が発生しない。
生殖の一番大事なところがうまくいってないことになるわけで、近い将来、大変なことが起こるような気がしてならない。
関連記事