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平日で雨が降っていない日にいつも訪れている箇所にある木で気になった事があるのでメモとして残しておく。

上の写真はブナ科のシラカシで常緑広葉樹に分類されている。


常緑広葉樹というのは、秋から冬にかけての寒い時期になる前に葉が褐色して落葉するということはなく、寒い冬でも葉を残す木を指す。


そんな常緑広葉樹のシラカシだけれども、


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落葉している葉が多い事に気が付いた。


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落葉している葉は褐色になりかかっているけれども、緑色が残っていて、葉の表面には光沢も残っている。

褐色はタンニンで、緑色は葉緑素で、表面の光沢はおそらくクチクラだろう。

落葉樹の葉は晩秋にタンニンを溜め込み、土へと旅立つ

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちは本当にいて良いのか?


冒頭の写真では落葉していないように見えるけれども、一体どこから落葉しているのだろう?


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木の先端あたりに目を向けてみると、上の写真でいうところの左下の箇所で、


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葉が黄色化して落葉していた。

先端から距離が離れたところの枝の葉なので、何時頃に展開していた葉なのだろう?


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落葉する際に葉から養分はあまり回収しないのだな。

それと、カシの落葉は4月の新芽の展開の時期なのだなと。


一見無駄が多いように見えるカシでも、コナラといった落葉広葉樹と競合するとカシが占拠できるところを見ると、この無駄さも重要なのではないか?と思えてくる。

森林の縁から木々の棲み分けを学ぶ