日本の石ころ標本箱という本を買って読んでみたら、鳥肌が立つぐらいの衝撃があった。
その内容は後ほど書くとして、ある地域を訪れた時、道端、とくに河原の石を見れば、その地域の地質(土質)がわかるというらしいので、わかったところでその先に何があるのかわからないけど、地質が分かれば何らかの解が見つかると思って目利きになりたいと思っていた。
で、買ってみた。
この本で何が衝撃的だったかというと、石ころ採取する前に採取場所のことを知っておこうと事前調査の手引があって、その手引に従って、今まで師の栽培が再現出来たところと出来なかったところの地質を試しに調べてみたら、
上二箇所がうまくいったところ、
ここがおそらくうまくいってないところ。
うまくいったところは酸性岩主体の母岩で形成された土壌で、うまくいっていないところはチャートを主体とした堆積岩か変成岩で、母岩に規則性があるっぽかった。
といってもサンプル数がほぼないので、この話は傾向があるのではないか?程度なんだけど、これからいろんな地域に行くだろうから、そんな時に一つでも多くの指標があると得られる情報も多くなり、それに伴い最良の解が見つかる確度が格段と上がるのは確か。
これからの展開にとって、欲しかった情報というのがまさにこれだった。
事前調査の手引で利用したWebサービスについては今回の末尾に記載します。
蛇紋岩で出来た山が近くにある田んぼで肥培管理をほとんど意識したことが無いんだけどミネラル欠乏にならないんですよねと言っていた方のところに行った時、その土地の山の母岩が超塩基性岩の蛇紋岩で形成されているからだと聞いた。
この土地は周辺にかんらん岩というマグネシウムをふんだんに含む岩の採掘で有名な箇所があるという事は後で知ったんだけど、今回の手引にあるWebサービスで調べてみたら、
厳密な場所ではないだけど、超塩基性、塩基性(となりの水色の箇所)の岩で構成されている地域だった。
他にうちの地域は気を付けないとすぐに鉄過剰症で障害が発生すると言っていた地域があったんだけど、
その畑の周辺の山(川の上流)には塩基性岩があった。
今回は現時点では数をこなしていないので希望的観測の範囲を超えていませんが、これから新たに行く地域では事前調査を行い、地域を訪れた際にイメージとどこまで差があるかを確認するとのフローを数多くこなせば、きっと見えてくる事があるだろう。
ちなみに今回地質を調べる際に利用したWebサービスは
産業技術総合研究所地質調査総合センターが運営しているGoogleマップをベースとした日本シームレス地質図です。この地質図で見えるようになる情報が格段に増えることは間違いない。
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