前回、日本列島の誕生として、ユーラシア大陸の東端で大陸のプレートと海のプレートがぶつかり、大陸の東端が分離した。
分離した島は2つに分断されて、徐々に大陸から離れていったという話を記載した。
2つに分断された島は一つはユーラシアプレートの上に載り、もう一つは北アメリカプレートの上に載る。
この2つの島はプレートの衝突という形で接近する。
この時に、
西日本と東日本の島の間に大きな溝ができる。
更に北アメリカプレートがユーラシアプレートの下に引き込まれ、引き込まれの際のエネルギーによりプレートが溶けマグマだまりができる。
マグマだまりが出来たということは、ここで火山が形成され、噴火が発生する可能性が出来、
西日本と東日本の間の大きな溝で、
海底火山からはじまり、
何度も噴火したことで、島間の大きな溝は埋まり、
海よりも火山灰が増えた後も更に噴火し、
広域の火山灰質の地質とそれを母岩とした土質が形成された。
島間に火山灰が満たされた後もプレートのぶつかりは終わらず、更に圧力がかかり、フォッサマグナの地質は更に隆起した。
※浸水した火山灰は含水鉱物の粘土となる。
ここまでの話で言えることは、西日本から東日本に向かう間に広域で地質、土質が全く異なる地域があるということだ。
先日の長野県栄村小滝集落の話で、腐植層が50cmある厚層の黒ボク土があると記載した。
フォッサマグナの成り立ちから考えると、フォッサマグナ内に小滝集落があるわけで、ここに腐植層が深い土地があるということは自然と繋がってくる。
余談だけれども、
北アメリカプレートとの衝突により西日本の東側で付加体が隆起するため、岐阜から関西圏に渡って付加体の地質になる。
だから、岐阜の七宗町で日本最古の石が見つかったり、
滋賀県の東側や奈良県の吉野郡で石灰岩(堆積岩)による地形が形成されていたり、
京都市内の山やその麓で海の生物の死骸由来のチャートがたくさんあったりするのか!
追記
フォッサマグナの新しい地質(火山灰質)の深さは最低でも6000m程はあるらしい。
フォッサマグナパークの近くにある博物館で購入できる「よくわかる糸魚川の大地のなりたち」という本に上記のような記載があった。
関連記事