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フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線


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日本列島誕生。大陸からの分離


前回、日本列島の誕生として、ユーラシア大陸の東端で大陸のプレートと海のプレートがぶつかり、大陸の東端が分離した。

分離した島は2つに分断されて、徐々に大陸から離れていったという話を記載した。


2つに分断された島は一つはユーラシアプレートの上に載り、もう一つは北アメリカプレートの上に載る。

この2つの島はプレートの衝突という形で接近する。


この時に、


fossa_magna_gimp


西日本と東日本の島の間に大きな溝ができる。

更に北アメリカプレートがユーラシアプレートの下に引き込まれ、引き込まれの際のエネルギーによりプレートが溶けマグマだまりができる。


マグマだまりが出来たということは、ここで火山が形成され、噴火が発生する可能性が出来、


fossa_magna_mizo


西日本と東日本の間の大きな溝で、


fossa_magna_umeru1


海底火山からはじまり、


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何度も噴火したことで、島間の大きな溝は埋まり、


fossa_magna_umeru4


海よりも火山灰が増えた後も更に噴火し、


Tectonic_map_of_southwest_Japan
CC BY-SA 3.0, Link


広域の火山灰質の地質とそれを母岩とした土質が形成された。

島間に火山灰が満たされた後もプレートのぶつかりは終わらず、更に圧力がかかり、フォッサマグナの地質は更に隆起した。

※浸水した火山灰は含水鉱物の粘土となる。

注目の資材、ベントナイトについて知ろう


ここまでの話で言えることは、西日本から東日本に向かう間に広域で地質、土質が全く異なる地域があるということだ。

先日の長野県栄村小滝集落の話で、腐植層が50cmある厚層の黒ボク土があると記載した。

黒ボク土は本当に良い土なのか?前編


フォッサマグナの成り立ちから考えると、フォッサマグナ内に小滝集落があるわけで、ここに腐植層が深い土地があるということは自然と繋がってくる。

長野の栄村小滝集落の米づくり前編


余談だけれども、


fossa_magna_gimp


北アメリカプレートとの衝突により西日本の東側で付加体が隆起するため、岐阜から関西圏に渡って付加体の地質になる。

だから、岐阜の七宗町で日本最古の石が見つかったり、

飛水峡で日本最古の石が発見された


滋賀県の東側や奈良県の吉野郡で石灰岩(堆積岩)による地形が形成されていたり、

醒ヶ井宿の居醒の清水

天川村洞川の鉄鉱跡にて


京都市内の山やその麓で海の生物の死骸由来のチャートがたくさんあったりするのか!

いわくらとチャート


追記

フォッサマグナの新しい地質(火山灰質)の深さは最低でも6000m程はあるらしい。

フォッサマグナパークの近くにある博物館で購入できる「よくわかる糸魚川の大地のなりたち」という本に上記のような記載があった。


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