鳥之石楠船の記事でクスノキ(漢字で樟か楠と書く)について見た。
日本の神話で、クスノキはスギ(杉)、ヒノキ(檜)、マキ(柀)と一緒にスサノオノミコトの抜いた毛から誕生したことになっている。
ここで気になったのが、
ヒノキの事で、今回はヒノキについて触れてみる。
ヒノキは漢字で木偏に旁が會(ヱ)で檜と書く。
會 - ウィクショナリー日本語版によると旁の會には人が集まるという意味があり、異体字として会があるそうだ。
であれば、桧という字はどのように読むか?といえば、やはりこれもヒノキと読むらしい。
ヒノキに関して佐道健 木へんを読む - 学芸出版社を開いてみたら、日本書紀で檜は瑞宮を造る木によいと記載されているらしく、
ヒノキが宮殿、社寺、貴族の邸宅に用いられた高級木材であったそうだ。
ヒノキの幹が直通で下と上の太さの差が少ないことが高級木材の所以だそうだ。
どの建物も人がたくさん集まる場であったので、ヒノキに人が集まるという意味合いの漢字が当てられたのだろう。